【五十嵐亮太×長谷川晶一】2年連続5位の悔しさを越えて スワローズ2025年の再建計画
長谷川 「勝利の方程式」が整備されると、文字通り、グッと勝利が近づきますよね。そうなると、次のステップとして、先発投手の整備が問題になりますね。ローテーションの中心となるのが吉村貢司郎投手。プロ3年目を迎える25年は、大黒柱としての活躍が期待されるし、それも十分可能だと思います。 五十嵐 まだ実際のピッチングは見ていないけど、ドラフト1位ルーキーの中村優斗には期待できると思いますよ。そして、サイスニード、ヤフーレをリリースしてまで獲得したピーター・ランバートも先発で使うだろうから、25年シーズンは先発陣がガラッと変わることになります。その点は希望を持っていいんじゃないのかな? そこに、いよいよ奥川恭伸が本格復帰を果たしそうだし、そろそろ山野太一も出てきそうなムードがある。今年よりはずっと希望が持てると思います。 【プロ15年目、山田哲人の奮起に期待】 長谷川 打撃陣に関しては、村上宗隆選手の日本最終年、そしてホセ・オスナ、ドミンゴ・サンタナ両外国人選手の3年契約初年度となります。ここに、24年に大ブレイクした長岡秀樹選手が加わります。僕としては、3年目を迎える澤井簾選手の台頭に期待したいです。 五十嵐 僕の注目選手は何と言っても、山田哲人。来年は33歳でしょ? まだまだ全然老け込む年齢じゃない。僕の持論ですけど、山田って、打席に立って、打つ直前にバットを「ピン!」って立てるじゃないですか。あれが、ここ数年、ちょっと緩いんですよ。もっと「パチン!」といかないとダメなんです。あれで彼のテンションがわかるんです。最近はどうも元気がないというか、「どこか悪いのかな?」みたいに見えてしまう。来年はビシッと構える山田が見たい。 長谷川 今年限りで青木宣親選手が引退しました。僕は、自分の想像以上に心に大きな穴が開いたような喪失感があります。個人的には、これまでずっと歴代選手では若松勉さんがナンバーワンだったんですけど、ひょっとしたら青木さんが歴代トップに躍り出たような気がします。チームメイトにとっても、「青木の不在」はとても大きい気がしますね。