モデル・ティファニー春香、29歳で長男を出産。結婚後1年で不妊治療に向き合った理由は「ひとごとではない」という感覚だった
結婚から1年で不妊治療をスタート
――2021年4月に結婚されました。夫さんとの出会いを聞かせてください。 春香 夫は中学時代の同級⽣です。⼀度お別れしてしまった期間もありましたが復縁し、8年交際して結婚しました。コロナ禍だったので想定していたよりも人数は少し抑えての結婚式となりましたが、家族や友人に祝福してもらえてうれしかったです。 ――妊娠がわかったときのことを教えてください。夫さんにはどのように伝えましたか。 春香 妊娠がわかったのは2023年の11月です。体外受精で授かることができたのですが、凍結卵を移植した⽇からクリニックでの判定⽇までドキドキソワソワしながら過ごしていました。陽性判定が出たときはとてもうれしく、まっ先に夫に連絡をしました。 でも過去に稽留流産(けいりゅうりゅうざん)を経験していたのでおたがい喜びつつも、これから出産までいくつもある壁を無事に乗り越えていけるのか、不安な気持ちも⼤きかったです。 ――不妊治療にはいつごろから取り組んでいたのでしょう? 春香 結婚後、まわりで不妊治療をしている方が多くいたので『私もひとごとではないな』と感じ、意識するようになりました。なかなか子どもを授からなかったので、原因を調べるために不妊治療専門のクリニックで検査をしたところ、卵子の数がそんなに多くはないということと片側卵管閉塞ということがわかりました。医師から「もし将来子どもをもちたいと思っているならば、早めに取り組んだほうがいいかもしれません」とアドバイスをもらい、不妊治療専門のクリニックに通院することにしました。 ――婦人科で自分の体のことを知ることは大事ですね。 春香 姉の3人の子どもたちが、よくわが家に泊まりにきてくれていたんです。いつもかわいいな、私たちも子どもが欲しいな、と思っていました。そのタイミングで「不妊治療」や「妊活」という言葉をよく目にするようになったので、考えているよりも早めに医師に相談したほうがいいと思い、行動にうつすことができました。 ――稽留流産も経験されたのですね。出産までいろいろと大変だったと思います。 春香 稽留流産を経験したのは、体外受精2回目のときでした。着床後、胎嚢の確認まではできましたが、中に赤ちゃんがいないという状態でショックでした。3回目の体外受精では妊娠が確認できましたが、そこから出産まではドキドキでした。