「ヨーグルトだけの朝食」というのは腸活的には不正解!?
空腹時のヨーグルトはNG! 発酵食品は食事中か食後に
とはいえ、プロバイオティクスだけでは「半分本当」。それだけで満点に近い点数はとれません。そこで大切になるのが「シンバイオティクス」です。これは、プロバイオティクスと、善玉菌のよいエサ(食物繊維など)を意味する「プレバイオティクス」の組み合わせという意味です。 生きた善玉菌と、それが喜ぶエサをセットでとる。これが腸活の正解です。また、シンバイオティクスでは、食べる順番も大切で、プレバイオティクス→プロバイオティクスが正しい順番です。空腹時は胃酸が強く、善玉菌が死ぬ確率が上がるので、「ヨーグルトだけの朝食」というのは腸活的には不正解。発酵食品は食事中か食後にとりましょう。
バイオティクスにも注目しつつ「菌のリレー」が理想
さらに近年は、「ポストバイオティクス(短鎖脂肪酸など、腸内細菌がつくる、健康にいい代謝産物)」のサプリメントも増えています。ストレス緩和や睡眠の質向上に効果がある「GABA(γ-アミノ酪酸)」もポストバイオティクスの一種です。 私たち二人(本要約チャンネルを運営するYouTuberのタケミ&リョウ)は「自然そのままの食材を自炊」を基本としていますので、サプリメント類は、ほぼ使いません。でも、そんな我々も酪酸菌のサプリメントは常用しています。それだけ、腸内細菌やポストバイオティクスが重要だと考えているわけです。 ただ、科学の進歩でゲームチェンジャーが現れるかもしれませんが、現時点でポストバイオティクスのみでできることには限界があります。理想はあくまでも「菌のリレー」をつなぎ、短鎖脂肪酸などを作ることです。シンバイオティクスにも取り組みつつ、日々の食事で元気な腸内フローラを目指しましょう。 その上で、最も重要なのは「継続」です。食生活等の生活習慣を変え、それを継続すると、2~8週間で腸内フローラは変化します。しかし、その習慣を止めてしまうと、腸内フローラも以前の状態に戻ります。つまり、食事で取り入れる微生物は、「任期の決まった助っ人」なのです。 プロバイオティクスを適切に行い、生きた乳酸菌やビフィズス菌が腸に届けば健康効果を得られます。しかし、その効果を継続するには、助っ人とそのエサを、入れ替わり立ち替わり、腸に届け続けることが必要不可欠です。 『結局、何を食べればいいのか?』 世界最先端の論文や膨大な量の書籍から得られた知見、知識をまとめ上げ、わかりやすく実践しやすいメソッドに落とし込んで紹介。腸、肝臓、腎臓、脳、血管、そして細胞までも若返らせる究極の食事術とは。手間をかけずに健康的な食事をしたい。そんな願いをかなえるための1冊。
TEXT=本要約チャンネル