小池都知事が会見 緊急事態措置を決定(全文1)状況は危機的で極めて深刻
闘うべきはウイルスであり、人ではない
また、容体の変化を早期に把握するために、先ほどは、こちらがLINEですね。これがパルスオキシメーターでございますけれども、これを指にはめていただいて酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターでございます。この配布につきまして、ただ今準備を進めているところでございます。宿泊療養の現場において、すでに使われているものであります。 そして医療従事者の方々につきましては年末年始の間も最大限ご尽力いただいたわけであります。あらためて御礼を申し上げます。また一方で、医師の皆さん、看護師の皆さん、そのご家族も含めてなんですけれども、日常生活の中で心ない差別や偏見に遭うという話、これは今もあとを絶たないんですね。私たちが闘うべきはコロナウイルスなんであって、人ではないんです。お正月もなく、また、自分の生活を犠牲にして人々の生活、命を守るために尽くしてくださっている医療従事者の皆さん、そのご家族を傷つけることは決してあってはならないと思いますので、この点についても、医療関係者からこの話は本当に叫びのように聞くわけであります。ぜひ彼らの心が折れないように、ぜひともこの点についてもご協力・ご理解をお願い申し上げます。 また、このコロナの影響を受けた方々、いろんな方々がおられると思います。新型コロナウイルス感染症によって失業などされた方、住まいを失った方々に対しまして、年末から1月の19日までの間、ビジネスホテルを一時的な宿泊場所として提供してまいりました。この受付期間でありますが、緊急事態宣言の期間が終了いたします2月7日まで延長することといたしました。そこで、住まいを失ってお困りの方、TOKYOチャレンジネットまでご相談いただきたいと存じます。
都立学校は感染防止対策を徹底しつつ運営継続
続いて学校に関してです。都立学校につきましては感染防止対策を徹底しながら学校運営を継続いたします。ただし部活動、飛沫感染の可能性の高い活動などについては中止します。また、高校生の皆さんは通学範囲が広いんですね。そういったことから時差通学を徹底いたします。また同時に、対面での指導とオンラインの学習などを組み合わせた分散登校を実施いたします。逆に小中学生の皆さんは通学エリアが限られているなど、地域の中で行動されることが多いわけです。そういったことから、感染防止対策を徹底して通常の学校生活を継続していただきたいと思います。さらには、この季節は受験シーズンに入るわけです。受験生の皆さんにとって本当に大切な時期であります。都民の皆さんには、コロナ禍での受験生への思いやりもぜひよろしくお願いを申し上げます。 ここからは国に対してのお願い、引き続きのお願いであります。法改正の実現、そしてまた水際対策の強化、これについてのあらためてのお願いでございます。全国知事会を通じまして、これまで何度となく、特措法、そして感染症法などの改正を要望しております。感染症法の改正も併せまして、一日も早く次の国会で実現をしていただくように、そのことを心から望んでおります。特にイギリス、南アフリカで変異種が発見されたニュースはもうすでにご承知のとおりであって、またさらにこれが各国に広がりつつございます。この水際対策には万全を期していただきたい。そしてワクチンの普及についても、これは国が努力しておられます。全力を挙げることによって、ワクチンの普及に徹底して進んでいっていただきたいと思います。 さて、都民・事業者の皆さま方には、これまで新型コロナウイルス対策には本当にご協力いただいてまいりました。そして大変な思いを抱きながらも、未知のウイルスとの闘いへのご尽力を賜ってまいりました。あらためてお礼を申し上げます。その上で今回の緊急事態宣言、そして緊急事態措置となったわけでございますけれども、都民の皆さま方のさらなる協力なくして感染拡大の流れを食い止めることはできません。強い危機感を共有したい。そして1人1人の行動を変えていくことが、命を守り、未来を切り開くことにつながる、その心を、その意味合いを皆さんと共有したいと思います。力を結集してまいりましょう。そしてコロナとの闘い、決着をつけていきたい。どうぞ皆さま、あらためてよろしくお願いを申し上げて、私からの言葉とさせていただきます。呼び掛けとさせていただきます。よろしくお願いいたします。