【新潟記念】好調の2番人気、連対率50%超えの金子真人HD 新潟の伝統の一戦を「記録」で振り返る
4番人気は未勝利と大苦戦
近年は1番人気が苦戦している。単勝人気ごとの勝ち馬数を順に並べると、1番人気は7勝で3番人気と並んで期間内では2位タイとなる。1位は8勝を挙げた2番人気で、1番人気を上回る好成績を残している。4位は6勝の5番人気。そして驚くべきことに4番人気は未勝利となっている。6~8番人気が勝ち馬を輩出するなかでの戦績で、気になるところだ。 2番人気で勝利をあげた馬は、1991年のセンゴクヒスイを皮切りにパルブライト、ユメノシルシなどが続く。しかも2019年のユーキャンスマイル以降、2020年ブラヴァス、2023年ノッキングポイントと絶好調。2021年にもクラヴェルが3着に食い込んでおり、抜群の安定感だ。一方の1番人気馬は過去、オフサイドトラップやダイワテキサスといった実力馬が勝利を挙げているものの、2018年ブラストワンピースを最後に馬券圏内に食い込めていない。昨年も1番人気サリエラが7着に敗れている。 期間内未勝利の4番人気は、2006年サンレイジャスパー以来連対がなく、3着も2010年サンライズベガが最後。1~4着と人気以上に走った回数は11回、5着以下に敗れた回数は27回と苦戦が見てとれる。ヤマニンキングリーやマイネルウィルトスといった実力派もそれぞれ10着に敗れている。 今年はどのようなオッズとなり、どのような結果が出るのだろうか。新潟競馬、伝統の一戦にご注目いただきたい。 ライタープロフィール 緒方きしん 競馬ライター。1990年生まれ、札幌育ち。家族の影響で、物心つく前から毎週末の競馬を楽しみに過ごす日々を送る。2016年に新しい競馬のWEBメディア「ウマフリ」を設立し、馬券だけではない競馬の楽しみ方をサイトで提案している。好きな馬はレオダーバン、スペシャルウィーク、エアグルーヴ、ダイワスカーレット。
緒方きしん