「点が取れるCBが良いCB」アビスパ福岡の井上聖也 長谷部茂利監督の教え胸にラストマッチでJ1リーグ初ゴール目指す
J1アビスパ福岡のDF井上聖也(25)が、今季最終戦となる8日のアウェー川崎戦でのゴールを誓った。 ■「泣いてしまう」〝ラストマッチ〟スーパーゴール直後に涙腺崩壊シーン「これで最後なんだなと…」【動画】 大卒3年目の井上は長谷部監督から「セットプレーから点が取れるセンターバック(CB)は良いセンターバック」と言われ続けてきた。8試合ぶりにスタメン出場した11月30日のホーム浦和戦で後半18分、CKが起点となった攻撃で田代のクロスに頭で合わせたが、ゴールバーの上へ外れた。「あれは本当に決めないとだめ。ああいうところで決めきるからこそ選手の価値が出ると思う。ラスト1試合で発揮できたら」と待望のJ1リーグ初ゴールで長谷部監督のラストマッチを飾る意気込みだ。 浦和には3月末のアウェー戦で自身がハンドでPKを取られ、勝ち越された苦い記憶があった。「リベンジしたかった」と期していた今回のホーム戦はベンチ外だった宮に代わり、3バックの一角として出場。冷静に相手との間合いを見定め、1対1で競り負けない粘り強い守備を披露した。 「ほぼ悪くなかったし、シゲさん(長谷部監督)の最後のホームゲームで勝てたのがすべて。でも、自分としては(試合の)終わり方が歯がゆかった」と、試合終了間際にクリアミスから決定機を招いたことへの反省を忘れなかった。 川崎戦はドウグラスグローリが累積警告による出場停止のため、井上が再び先発出場する可能性は高い。「次の試合はすぐ来る。良い準備をしっかりしたい」と4日の全体練習では人一倍声を出し、自身も仲間も鼓舞。少しずつ精神的支柱へと成長しつつある25歳が、安定した守備と身長187センチの高さを生かした一撃で有終の美を飾ってみせる。(末継智章)
西日本新聞社