米紙に衝撃告白…15年ぶり復帰の54歳タイソンが試合直前にマリファナを使用していた!
54歳のタイソンvs51歳のジョーンズの“レジェンド対決”は“ドロー”に終わったが、その試合内容は、全米のファンやメディアに好意的に受け止められていた。 USAトゥデイ紙も「タイソンにはフィット感がありパワフルで、ジョーンズにハードパンチを放ち試合は面白かった」と評価した。 2005年6月のケビン・マクブライド(アイルランド)戦で、6回TKO負けして以来、15年ぶりの復帰となったタイソンは、45キロもの減量を試みて99.9キロのシェイプアップされた肉体でロスのステープルズ・センターに作られた無観客の特別リングに上がった。 1ラウンドから、現役時代を彷彿とさせる、上体を素早く小刻みに揺らしながらプレッシャーをかけるスタイルでジョーンズを追い詰め、現役時代同様、鋭いステップインから左フック、左ボディを叩き込んだ。ヘッドスリップで、パンチを外してから左を上下に放つ往年のコンビネーションブローも披露した。 ジョーンズのクリンチワークに苦しみ、使用グローブが通常の10オンスでなく12オンスだったこともあり、KOシーンは演出できなかったが、専門機関のデータによると、この夜、タイソンは193発のパンチを放ち67発の効果打を命中させた。ジョーンズの効果打は37発しかなく、タイソンの優勢は明らかだったが、WBCが依頼した非公式ジャッジの3人の元世界王者のうちの一人、元2階級制覇王者のビニー・パジェンサは「80―76」でジョーンズを支持。また元WBC、IBF世界ライトヘビー級王者のチャド・ドーソンも「76-76」のドローとつけ、2人のレジェンドが傷つかないように配慮した。 ジョーンズが、度重なるクリンチを仕掛けて、タイソンの腕を絡みとるホールドの反則を犯しながらもレフェリーが厳しく注意しなかったのは「この試合はエキシビションであって殺し合いではない」とのカリフォルニア州のアスレチック・コミッションの方針に従ったものだとも考えられている。 タイソンも「引き分けでいいよ。みんなが喜んでくれればそれでいい」と、大人の対応をしていた。さらに「これからは(調子が)どんどん良くなっていくだろう。今後も戦う」と、エキシビションマッチの続行を宣言した。 だが、マリファナの常用を明らかにした以上、今後の活動には障害が生まれることが予想される。