県境またぐ移動を解禁 安倍首相が会見(全文3完)邦人救出プランの用意は重要
安倍晋三首相は18日午後6時、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「安倍首相が国会閉幕で会見 コロナ対策や経済再開への道筋は(2020年6月18日)」の会見開始時間に対応しております。 【動画】安倍首相が国会閉幕で会見 コロナ対策や経済再開への道筋は ◇ ◇
敵基地攻撃能力の保有求める声も。どう考えているのか
読売新聞:読売新聞の今井です。安保戦略についてお伺いします。先ほど総理、徹底的に議論、基本から議論という形で言及されましたけれども、自民党内などでは敵基地攻撃能力の保有を求める声も出ておりますが、この点は総理、どのようにお考えでしょうか。 安倍:当然この議論をしてまいりますが、現行憲法の範囲内で、そして専守防衛という考え方の下、議論を行っていくわけでありますが、例えば相手の能力がどんどん上がっていく中において、今までの議論の中に閉じこもっていていいのかという考え方の下に、自民党の国防部会等から提案が出されています。われわれも、そういうものも受け止めていかなければいかないと考えているんです。先ほど申し上げました、抑止力とは何かということを私たちはしっかりと突き詰めて、時間はありませんが、考えていかなければいけないと思っています。そういう意味において、政府においても新たな議論をしていきたいと思っています。 司会:このあと外交日程がありますので、もしかしたら最後になるかもしれません。それでは湯之前さん。
20年度歳出は160兆円超に。財政は大丈夫か
西日本新聞:西日本新聞の湯之前といいます。財政への不安ということについて伺います。今年の通常国会は4回の予算編成を審議する異例の国会だったと思うんですが、2020年度の歳出は、この結果、総額で160兆円を超えることになります。コロナウイルスによる経済不況を考えれば財政出動はやむを得ない面もあると思いますし、私たちもその経済的支援を訴える国民の声というのを繰り返し紙面で紹介してきたんですけれども、主要国最悪レベルといわれる債務残高をますます、これは悪化してることになってしまっています。今後の第2波、第3波、または災害とか起きたときに、近い将来また臨時の大型の予算を必要になる事態も起きうると思うのですが、日本の財政というのはこれで果たして大丈夫なんでしょうかという不安がたぶん国民の方にあると思うんですが、そこについてのご説明をお願いします。 関連して、プライマリーバランスの2025年度の黒字化、この目標というのは維持されるのかどうか、それも併せてお伺いします。 安倍:まず、これはもう安倍政権発足以来申し上げてきたことでありますが、大切なことは何かといえば、デフレ脱却をして、そして経済を力強く成長させていくということであります。デフレ脱却して経済を成長させなければ財政健全化はできないというのが基本的な考え方で政策を進めてきました。その結果、われわれは財政健全化に向けて歩みを進めてきたと思います。デフレについては、もうすでにデフレではないという状況をつくり出すことができた。デフレ下では財政健全化、大変難しいですからね。デフレではないという状況をつくり出すことができた。そして経済を成長させることによって税収は相当増えてきました。そのことによって財政を健全化してきたと考えています。 そしてこの危機に当たって、財政健全化最優先で考えるべきではないわけでありまして、まずはこの危機を乗り越えて経済を成長軌道に戻さなければいけない。それを優先するのは当然のことであろうと思います。そして、就職氷河期という言葉があります。このときの皆さんに対する対策、これも進めていきますが、今回われわれの政策を進めていくことの根幹にあるのは、やはり政治の最大の経済における責任は雇用をつくっていくということであります。