これぞ欧州のザ・小型車! フォルクスワーゲンの新型SUV「T-Cross(ティークロス)」 は、売れる理由も納得の出来栄え。
フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「T-Cross(ティークロス)」がマイナーチェンジ。モータージャーナリストの小川フミオがさっそく試乗した。3年連続で輸入SUV登録台数ナンバー1の売れっ子は新型で何が変わった? 【写真】VWの新型SUV「T-Cross(ティークロス)」の詳細を見る!(全66枚)
マイナーチェンジで魅力がさらにアップ
ファンとしては、がんばれ! と言いたくなるような、昨今のフォルクスワーゲンだったけれど、気を吐いているのが「T-Cross(ティークロス)」。2024年9月にマイナーチェンジを受けて、さらに魅力が増した。これこそフォルクスワーゲン、とうれしくなる出来映えだ。 T-Crossは、2020年に日本市場に導入され、3年連続で輸入SUVカテゴリーにおいて登録台数第1位を記録という実績も持っている(23年度は同社の「T-Roc」に首位を譲って2位)。だから、いまさら“いいクルマですよ”なんて言わなくても、市場では評価が確立している。 そこにあって、フォルクスワーゲン(VW)では、マイナーチェンジをあえて断行。結果、T-Crossの商品力はさらに上がった。そのことはドライブしてすぐわかるほどなのだ。 マイナーチェンジ版の特徴として、輸入元のフォルクスワーゲングループ ジャパンでは、下記をあげている。 ・先進運転支援システムの強化(Travel AssistやLane Assit) ・エクステリアデザインの刷新 ・内装の改良で質感向上 ・新色3色を含む全8色のカラフルな外板色 999cc 3気筒エンジンに7段デュアルクラッチ変速機を組み合わせた前輪駆動というドライブトレインは継承。モデルは3つ設定され、「TSIアクティブ」「TSIスタイル」それに内外装がスポーティな「TSI R-Line」だ。 足まわりの設定も全グレード同一。ただし、ロードホイールの外径にバリエーションがあり、したがってタイヤの扁平率もグレードによって異なる。あとは、インフォテイメントシステムや装備を含んだパッケージが数種類選べる。