子どものいる世帯「生活が苦しい」65%に増加。もうすぐ児童手当が拡充へ
世帯年収700万円台は一般的?お金持ち?
厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、世帯年収の中央値は405万円となりました。 ●所得金額階級別世帯数の相対度数分布 ・100万円未満:6.9% ・100~200万円:14.6% ・200~300万円:14.5% ・300~400万円:12.9% ・400~500万円:10.7% ・500~600万円:8.5% ・600~700万円:6.4% ・700~800万円:5.8% ・800~900万円:4.6% ・900~1000万円:3.7% ・1000~1100万円:2.6% ・1100~1200万円:2.3% ・1200~1300万円:1.8% ・1300~1400万円:1.0% ・1400~1500万円:0.8% ・1500~1600万円:0.7% ・1600~1700万円:0.3% ・1700~1800万円:0.3% ・1800~1900万円:0.3% ・1900~2000万円:0.2% ・2000万円以上:1.3% 世帯年収700万円台の割合は5.8%となっており、それ以降も収入が増加するにつれて割合は減少していきます。 一方で、世帯年収のボリュームゾーンは「100~200万円未満」「200~300万円未満」であり、この2つだけで全体の29.1%を占めています。 さらに、62.2%が平均所得金額(524万2000円)以下であることから、世帯年収700万円台は比較的高収入層に位置しているとうかがえます。
高収入層なのに6割の世帯が「生活が苦しい」。その理由は?
前章にて、子育て世帯の多くが比較的高収入層に該当することがわかりましたが、厚生労働省の「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、子育て世帯の65.0%が生活が苦しいと感じているとされています。 全世帯の結果 ・大変苦しい:26.5%(前回20.2%) ・やや苦しい:33.1%(前回31.0%) ・普通:35.8%(前回42.1%) ・ややゆとりがある:3.9%(前回5.5%) ・大変ゆとりがある:0.7%(前回1.1%) 高齢者世帯の結果 ・大変苦しい:26.4%(前回18.1%) ・やや苦しい:32.6%(前回30.2%) ・普通:36.7%(前回45.1%) ・ややゆとりがある:3.9%(前回2.5%) ・大変ゆとりがある:0.4%(前回0.8%) 児童のいる世帯の結果 ・大変苦しい:28.5%(前回22.9%) ・やや苦しい:36.5%(前回31.7%) ・普通:31.5%(前回39.0%) ・ややゆとりがある:3.1%(前回5.4%) ・大変ゆとりがある:0.4%(前回0.9%) 平均世帯年収700万円台である子育て世帯の半数以上が、生活が苦しいと感じている理由には何があるのでしょうか。 近年続く物価高や円安の影響なども理由として考えられますが、要因として「教育費」や「住宅・土地のローン」などの負担が大きいことも挙げられます。 それぞれの具体的な負債額について見ていきましょう。