実家を整理していたら古い「ファミコン」のカセットが大量に出てきました。なかには「10万円以上」するものもあると聞きますが、売ることはできますか?
現在も多くの人が楽しむテレビゲームは、古いものになると40年以上前に発売されたものもあります。そんな「レトロゲーム」が、近年中古販売店やオークションなどにおいて高額で取引されているのをご存じでしょうか。なかには、数千万円や数億円で落札された事例もあるようです。 そこまでの価値はないとしても、レトロゲームが実家などに残されていて、値段がつくのなら売りに出したいと考える方もいるのではないでしょうか。そこで、今回はレトロゲームが現在注目を集めている理由や、価値がつきやすいレトロゲームの条件などを詳しく解説します。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
「レトロゲーム」の需要がとまらない!? 驚きの高値落札も
ゲームに限らず、ファッションや娯楽などのブームは、数十年ごとに「懐かしい」という理由で再び需要が伸びることも少なくありません。しかし、すでに販売を終了しているものは、新しいものが生産されない限り供給が減り続けていくことになります。そのため、特に人気のタイトルなどは定価の何倍、何十倍もの価格で販売されたりオークションで落札されたりすることもあります。 2021年には日本の大手メーカーのゲームソフトが、海外のオークションサイトにてビデオゲーム史上過去最高額で落札されました。その金額は実に156万ドル、当時の価格にしておよそ1億7200万円という結果だったそうです。発売から数十年も経過しているにもかかわらず、未開封であったことが高額落札の要因のひとつだと考えられています。
レトロゲームが高騰する理由
では、これほどまでにレトロゲームの需要が伸び、価格が高騰しているのはなぜでしょうか。 まず、芸能人や有名配信者などによって行われる「ゲーム実況」や「ゲーム配信」などのコンテンツによって、レトロゲームが年齢を問わずさまざまな視聴者層に知られるようになったという理由が挙げられます。当時のゲームを知る人からは懐かしさが、また若い世代にはレトロさが新鮮に映り、現代のゲームとはまったく異なる雰囲気や操作性に魅力を感じた人が、興味を持ち始めるきっかけになっています。さらに、レトロゲームの配信を視聴するユーザーは海を越えた海外でも多く存在し、外国人が日本までやってきてレトロゲームを探し求める姿も少なくないのだそうです。 そして、先ほど触れたように、需要は高くなる一方で供給がない、つまり状態の良いものを手に入れることが難しいというのも高騰している原因のひとつです。特に、数十年前に発売されたもので、新品同様に状態が良いまま保管されていた商品を手に入れるのは至難の業でしょう。 もともとコレクター気質のある人がきれいに保管していたか、もしくは新品の状態で長く売れ残っていたものがあったなどの理由で掘り出し物が出てくる可能性はありますが、いずれにせよ非常に希少価値の高いものということは間違いありません。