「古き良きハリウッドの魅力」に溢れて…ハースト・キャッスルで行われた豪奢な結婚式
チャールズ・チャップリン、グレタ・ガルボ、ケーリー・グラントは、かつてハースト・キャッスルのパーティに招かれたゲストたち。ハースト・キャッスルのオーナーである新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストは、オーソン・ウェルズ監督の映画『市民ケーン』のモデルにもなったと聞けば、この屋敷がどれだけハリウッドと縁のある建物かがわかるというもの。そして、ウィリアムの玄孫に当たるテニー・エスピーさんとジョーイ・シリンゴさんがハースト・キャッスルで結婚式を挙げたのは、そんな伝説的な建物と高祖父に敬意を表するためでした。 「彼のスピリットを週末の間中感じました」と語るのは、テニーさん。 「リハーサルディナーの夜のスーパームーンから-これは偶然、空をテーマにしたものだったのですが-お城の前でのダンスまで。それは、彼がまだこの城の持ち主だった頃のもてなし方だったと思うんです。また、私はいつも彼の芸術品を選ぶ審美眼を尊敬していたので、そうしたものに囲まれて私たちのお祝いができたことを光栄に思っています」とも。 以下、テニーさんとジョーイさんのハースト・キャッスルでの結婚式の詳細をご紹介します。
会場
現在は国定歴史建造物としてカリフォルニア州立公園の一部となっているハースト・キャッスルは、豪華なミッション・リバイバル様式の建築で、海岸を見下ろす絶景やアイコニックなネプチューン・プールとローマン・プール、127エーカー(約51ヘクタール)に及ぶ広々とした敷地で知られています。その設計を手がけたのは、パリのエコール・デ・ボザールで建築学を学んだ、ジュリア・モーガン。カリフォルニア州初の女性建築士であり、自身の建築事務所を率いたアメリカ初の女性でもありました。ウィリアムとの協力関係は20年以上に及んだと言います。
ウェルカムパーティ
ゲストは金曜日の夜に、ウェスタンをテーマとした乳牛舎でのウェルカムパーティに招待されました。メニューはバーベキューで、音楽の演奏は、花嫁のきょうだいであり、カントリーアーティストであるヘンリー・ヘイガーマンが、カリフォルニア・カウボーイズとともに行いました。