人間関係に「正解」はあるのか?【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第23回
■人間関係は人それぞれ。正解はひとつじゃない 里崎 上司や部下との関係に悩んでいる会社員もそうだけど、人間関係に悩んでいる人は思い切って環境を変えたほうがいいし、変えることはできると思う。わざわざ苦しい環境で我慢する必要なんてないから。 五十嵐 もちろん、どうしてもつらかったら転職してもいい。お金の問題や家族のことなどを考えれば、「そう簡単にいかないよ」という人もいるかもしれないけど、サトさんの言うように我慢する必要なんてないですね。人間関係に苦しんでいる人は、「なんとか関係の修復をしたい」と考えがちだし、決して間違いじゃないと思うけど、どうしてもうまくいかなかったら、ひとりで抱え込んだり悩んだりすることなく環境を変える選択をしたほうがいい。それは強く思いますね。 里崎 僕自身、そうやって生きてきたからね。 五十嵐 正解はひとつじゃないんだし、一度選んだ道にこだわり続ける必要もない。僕も「ここが楽しくないなら、別の場所で楽しいことを探そう」と考えるタイプです。日本での暮らしが楽しくなくなったら、「じゃあ、アメリカで暮らせばいいかな」って考える。今回のテーマの「人間関係」とはちょっとテーマがズレちゃうかもしれないけど、人間関係に限らず、無駄に我慢をしてストレスを抱え込む必要はまったくないと思いますね。 里崎 子どもの頃は「友だちがほしい」「友だちをたくさん作りたい」と思うのは当然のことだけど、大人になるにつれて価値観も変わってくるし、利害関係のある仕事上のつき合いも増えてくる。子どもの頃と同様の友人関係を築くことなんかできないんだから、その人それぞれの人間関係でいいよね。 五十嵐 さっきも言ったように、友人関係も「こうあるべきだ」という正解があるわけじゃないし、人それぞれの交流の仕方があっていいわけですからね。僕自身は「友だちが多いタイプだ」とは思っていなかったけど、人間関係でストレスを感じることなく、楽しく毎日を過ごせているということは、知らず知らずのうちに理想的な環境を作っていたのかもしれない。 里崎 僕は計画的に、今の環境を作り出ってきた自覚があるし、「別に友だちなんかいなくても構わない」という思いは昔から変わらない。日頃一緒に仕事をしているうちに、その相手も「里崎はこういう性格で、こういう人間だ」ということを理解してくれるようになっているから、ストレスはまったくないよ。 五十嵐 なんだかんだいって、お互いに幸せな毎日を過ごせていますね(笑)。 ――何事においても「こうでなければならない」ということはないということがよくわかりました。ストレスのない人間関係をぜひ築きたいものです。また次回も、どうぞよろしくお願いします。 里崎・五十嵐 了解です。また次回も、よろしくお願いします! 構成/長谷川晶一 撮影/熊谷 貫