人間関係に「正解」はあるのか?【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第23回
■友だちは"いないよりはいたほうがいい"くらいの感覚 五十嵐 前回、僕もサトさんも「ひとりゴルフが好きだ」という話をしましたよね。東京のように何でもそろっていて、お金さえ払えば何でもできる状況だと、「わざわざ誰かを誘わなくても、自分だけでも十分に楽しいや」ってなる。そうなれば、それほど「絶対に友だちが必要だ」という思いにはならないですね。 里崎 そうだね、そもそも僕はひとりでいることが寂しくないタイプだけど、実際に東京で生活していると、お金さえ払えば何でもできる。「えっ、それで何か問題でも?」という感じだから。 五十嵐 ちなみに、高校時代の仲間たちとの忘年会の席では、「おっ、里崎だ!」って、みんなはしゃいだりするんですか? 里崎 全然、はしゃがない。だって、そもそも僕のことを「元プロ野球選手」という目で見ていないから。他の人と同様に「高校野球部の仲間」。昔から知ってる「サトちゃん」のイメージのまま。 五十嵐 それはそれですごくいいですね。そういう気楽な人間関係は、やっぱり地元ならではという感じがします。僕自身、「どうしても友だちが必要だ」とは思わないけど、それでもやっぱり「友だちがいたほうが楽しいな」とは思います。ただ、だからといって今の人間関係に不満があるわけじゃない。自分ひとりの時間を大切にしつつ、たまにはみんなでワイワイやる時間もほしい。そのためには、友だちが"いないよりはいたほうがいい"。そんな感じなのかな? 里崎 それは僕もそう思うよ。ただ、僕の場合はひとりでいるほうが楽しいし、それが苦にならないから、今のまま友だちがいなくても全然困らないけど(笑)。 五十嵐 それはサトさん自身がそういう性格で、それを可能にする環境を作り上げたからですよね。だから、「友だちは絶対に必要だ」「別にいなくても構わない」というのを選ぶことができるのならば、自分の好きにすればいい。でも、自分で選ぶことが難しいケースもありますよね。例えば、社内の人間関係に悩んでいる会社員とか。