【大シロギス】北九州・響灘に開かれた若松運河で天ぷらの具材を狙う
日本中がGWで沸き立っているので古希ジイも人波の坩堝の中で沸騰してみたいと海へ行った。もちのろん、シロギスを狙ってブン投げに行くのであるが、九州からわざわざ出かけた山陰がまさかの不漁…。とぼとぼと帰路についたのであるがその後なんと、近場の北九州若松で良型のキスを掛けることができたのだ。運河という身近な海にいたシロギスはやっぱり幸せの青い鳥だった。 20cmを超えるシロギスも釣れ、大満足!
山陰で超絶スカタンを食らい、近場、響灘若松運河で再起を期す
GW中、山陰の砂浜で投げた。例年この頃になるとシロギスがウジャウジャ押し寄せてもう魚だらけ、もはや魚の隙間に水があるというありさまで、ウホウホ気分で車を走らせる。 さて早朝。いつものポイントの川の上流には温泉があり、温かい水が優しく砂を浸してくれている。ここは春先から釣れる…はずの浜だがまったく魚がいない…。予報では8mの南東の風は激しさを増すばかりで、425-27(4.25m-錘負荷23~30号)の竿があおられる。 早々にこのポイントを諦め、風裏を探して場所を換えた。次のポイントは半円の形に浜がエグれていて投げやすそうだが、浜に降りても風が吹く。「強風に風裏無し」とエド山口氏が言っていたが、その通りだ。竿をたたんでスゴスゴ帰る。GWであるにもかかわらず、人も魚も〝ウジャウジャ〟からほど遠い日であった。 さて、GW明け。釣れなくて欝々した気分を引きずりながら、近場の若松運河を目指した。実は四月の中頃にも出かけていて、釣れなかったのでまだだなと思っていたのだが、それからひと月近くが経過。ひょっとしたら魚が戻っているかもしれない、と辛抱できず…またしても運河を目指したのであった。
若松運河に定点観測釣法で挑む
釣り場に着いたのは夜が明けたばかりの頃。だーれもいない。潮は満潮に向かって西に走っている。8ノットくらいだろうか。昔だったらやめていたけれど、今はいい潮時と考えるようになった。というのも潮の流れが速くともキスはいる。関門のキスは鍛えられていて、ちょっとやそっとの流れには負けないと〝投げ師の年金仲間〟から教えられていたからだ。 その通り潮がビュンビュン飛ぶ日でもいくらか掛けたことがあった。※段落末のリンク参照。 潮が西へ流れている時は二番ウテナ(運河沿いにある響灘遊歩道緑地に設置された釣台)から西へ、東へ流れている時は三番から東へ投げるのがいい。ただ潮が走っている時は正面に投げて待つ、潮が仕掛けを運んでくれるのでコリコリ巻いては待つ、を繰り返すのである。根掛かりを避けるためでもあるし、扇型に広い範囲を探ることができる。 竿もオモリも山陰と同じ。仕掛けの先は袖型赤バリ9号3本バリ。大バリを使ってキャッチ前リリースする算段で、幾らかは小さいキスを逃がしてくれるのではなかろうかと思っている。古希ジイの手返しはこれでいい。 さて、向こう岸に届けるつもりでブン投げて竿を置く。置き竿でほったらかしではなく巻いては間を置き、また巻くのである。潮が走っている時は竿を置いて固定していわば定点観測の基点のようにして、魚の着き場を探していくことにしている。関門では強い潮流に負けまいと重いオモリを使う投げ師が多いけれど、古希ジイの定点観測釣法では軽めの20号が潮に合うようだ。