自民党新総裁の菅義偉氏が会見(全文1)国民のために働く内閣つくりたい
勝因をどう考えているのか
日本経済新聞:【**** 00:14:58】、よろしくお願いいたします。日本経済新聞の【*** 00:15:00】です。では幹事社、代表します。今回の総裁選ですが、圧倒的な票差の勝利となりました。まず支持された理由、勝因についてどうお考えでしょうか。また党内の5派閥から支持を受けましたが、一部には派閥主導の密室政治といった批判もありました。今後の政権運営において派閥の意向に政策が左右されることはありませんでしょうか。 一方、討論の場では森友・加計問題、桜を見る会といった安倍政権のいわゆる負の遺産に、一貫して追加的な対応を否定されてまいりました。選挙戦で政策論争が深められたかも含め、今回の総裁選の在り方が党員や国民に理解を得られたか。どうお考えでしょうか。 菅:まず今回のこの総裁選挙で、きょう両院議員総会で発表されましたように、圧倒的大多数の支持の下に就任をさせていただいたというふうに思っています。そして私を支持をしていただいた大きな理由として、やはり私自身が地方出身で、地方の現場をよく知っている。ふるさと納税を総務大臣のときにつくったことや、そうした地方の発展のためにインバウンドで地方の特産品を全部免税にしたとか、あるいは農業も輸出に力を入れて、政権交代をして4500億円から9000億円になって、農林水産品も海外に出始めたとか、そうしたことがかなり浸透し始めてきているなということがあります。 それと私、市会議員を2期8年横浜で経験しました。地方議員の人たちが今回、一生懸命に応援してくださったというふうにも思っています。そういうことがあって私自身にこの票が集まってきたのかなというふうにも思います。
国民に何事も丁寧に説明をすることも大事
それと、やはり先ほど、冒頭、申し上げましたとおり、まさに政治空白はつくっちゃならないと。コロナ対策をちゃんとやってほしい。そして経済もしっかり再生してほしい。まさにこの両立というものを多くの皆さんが今、望み始めてきたのではないかなというふうに思っています。そうしたことが相まって、私の大きな勝利につながったのではないかなというふうに思います。いずれにしろこうしたことをしっかり、これからもやり遂げていきたいというふうに思っています。 また派閥でありますけども、私は派閥に入っていません。私自身、この総裁選挙へ出馬する決心をしたのがたぶん一番遅かったと思います。先ほど申し上げましたけど、総理が病気のために退かれる。そうしたときにこのコロナ対策。そして私はGo To キャンペーンなんかも主導しましたので、経済対策、そうしたことを実行に移す人間。私はまさに悩みに悩んだんですけれども、やはりこれは私がやらなきゃならないと、そういう判断をしましたけれども。 そうしたこの極めて困難な状況には、やはり党内の国会議員の皆さんは、官房長官として7年8カ月仕事をしてきていますので、菅がやはり一番適任じゃないかなという声が広がってきたんじゃないでしょうか。 私は、ですから派閥の人からもいろんな意味で左右されて、私、冒頭、申し上げましたけれども、まさにこの縦割り、あるいは既得権益、そしてあしき先例主義。こうしたものを打ち破っていくのが私の仕事でありますから、そう思っていますので、そうした派閥の皆さんの弊害っていうことは私はまったくないと。ただ政策を説明させていただいて、大きな数を、票をいただきましたので、安定して自分の目指す政治を行っていける。そういう環境は整ってきたのではないかなというふうに思います。 また、この森友・加計、桜ですか、について、安倍政権においてはさまざまなご指摘を受けております。そういう中で客観的におかしいと思ったことについては正していかなければならないというふうに思いますし、国民の皆さんに何事も丁寧に説明をすることも大事だというふうに思います。その上で成果を出して、国民の理解をいただく。そうした対応をしっかりと行っていきたいというふうに思います。 司会:どうぞ。 【書き起こし】自民党新総裁の菅義偉氏が会見 全文2に続く