山歩きインスタグラマーが山で出会った絶景!「2025年はどこに登ろうかな」【前編:冬~夏山】
登山の目的は人それぞれですが、美しい景色、迫力ある山の写真を撮りたくて登る人は多いでしょう。長野県を中心に全国各地の名峰へ精力的に登山、撮影を続けているhykemika_yさん。昨年、2024年は60座以上に登ったそう。その写真の中から、とくに思い入れのあるカット、ベストショットをいくつか選んでいただきました。【前編:冬~夏山】 ◆【画像】登った甲斐があった!「苦労が報われる、美しい山の景色」(すべての写真を見 る) 立て続けに訪れる強い寒気と冬型の気圧配置のおかげで、雪に恵まれたスノーシーズンとなっています。登山をする人は今年の山行の参考に、登らない人は目の保養に、美しい日本の山の景色を楽しんでください。
■「天女の衣」谷川岳の稜線にかかる滝雲が神秘的
2024年の厳冬期、巻機山(まきはたやま)に登った。新潟県と群馬県に跨がる標高1,967mの山で、日本 百名山の一つである。 この日はナイトハイクをして、ニセ巻機山で日の出を迎えた。「日の出に間に合うか?」と逸る気持ちと裏腹に、ゆっくりしか登っていけない自分にもどかしさを感じながら頑張った思い出深い山行となった。 マジックアワーにも間に合い、安堵した。太陽の暖かさを感じながら、太陽と反対の空には濃いピンクのヴィーナスベルト、望遠レンズで見ると谷川岳の稜線は滝雲になっており、夢中で撮影した。
■山の時間の感覚は非常識! 深夜0時起床の天の川撮影
5月の残雪期に黒部五郎岳を目指してテント泊をした。北アルプスの最奥部、富山県と岐阜県の境界に位置する標高2,839mの山である。 北ノ俣岳の雪上にテントを設営し、夕焼けを見たあとは早めに就寝した。そして深夜0時に起床し、寒空の中で三脚を立てて撮影に挑んだのだった。 日常の時間の感覚とは異なる山時間……。眠いし、寒いけど、肉眼で見ても無数に瞬くの星に感動し、興奮して撮影したのだ。現像するとカメラではより綺麗に星空を捉えていた。
■優しいグリーンドラゴン! 神秘的な瞳の色合いが印象的な鳥海山
8月に登った鳥海山での一コマ。山形県と秋田県に跨がる標高2,236mの山で、その美しい山容は“出羽富士”とも呼ばれ、日本百名山にも数えられている。 鉾立ルートからピストンしたのだが、暑い最中での山歩きにへこたれそうになりながら、外輪山を巡り、最後に長坂道分岐方面へ下山して、この景色をカメラに納めました。鳥海湖はまるで龍の目のよう。つぶらな瞳で優しい雰囲気さえ感じてしまう、そんな一枚になったのではないだろうか。 高山植物のお花畑には少し遅い時期だったが、咲いている花々を見つけることも楽しめた山行。