15歳で母に。「子どもがかわいそう」厳しい意見も届くが、それでもこれが私の選択。悲しい結果を生まないために、発信することをやめたくない
子育ては本当に大変。悩んだ時は周りに相談して
――子育てしてみて、想像と大きく違った点や新たな発見などはありましたか? 横井さん:元々イメージはしていましたが、産むのは簡単だけど、やはり育てるのは本当に大変。あらためて理解できました。 子育て本のマニュアル通りにうまくいかないし、子ども一人一人が性格も状況も違う中で、正解・不正解、間違いなんてなくて。我が子の見えない未来に向かって、その将来を託されているという感じです。 ――最後に、HugKum読者世代や、中高生や小学校の高学年のお子さんに向けてメッセージをいただけましたら…。 横井さん:1つめは、若いお子さんたちには、自分は一人じゃないっていうこと、誰にでも相談していいんだよ、と伝えたいです。2つめは、私はこのように出産して育てていますが、あなたにはあなたの、さまざまな選択肢があるんだ、ということを知ってもらいたいです。そのことで悩むのは、女の子側だけじゃなくて、男の子側も同じ、ちゃんと考えて欲しいです。 女の子が妊娠や出産でどういう状況になるかということ、未来まで視野を広く考えて、あらゆる選択肢をどれがいいのか見極めてほしいですね。それで、自分の選んだ選択肢で幸せを掴める方のゴールに向かって、その都度また、別の選択もしながら進めばいいんだと思います。 ■お話を伺ったのは 横井桃花さん | 2002年生まれ。14歳で妊娠、15歳で出産した男の子の母。同じような境遇で悩む人の力になりたいと、自身の経験をさまざまなメディアで発信。『令和の虎』出演の実業家・浅井純子氏直伝の暗闇ヘッドスパ・株式会社純度100にてセラピスト修行ののち、今年二代目社長に就任。若い学生や妊婦さんをはじめ、悩みを抱えた多くの人々を施術で癒し、今後はみんなで助け合えるような長屋のような環境、居場所づくりにむけ準備中。
取材・文/羽生田由香