15歳で母に。「子どもがかわいそう」厳しい意見も届くが、それでもこれが私の選択。悲しい結果を生まないために、発信することをやめたくない
「15歳の母」になる決断をした横井桃花さん
14歳で妊娠し、15歳で母になった横井桃花さん。同意のない性行為に悩み、子を産んでほしい、育てたいと言っていた彼から「俺、知らない」と衝撃的な言葉を受けました。そんな中、シングルマザーとして出産を決めた横井さん。当時の決断や、若くしての出産について、お話を伺いました。 【画像】妊娠中でお腹が膨らんできた頃の写真、7歳になった息子さんとの写真、お母さんとの家族写真など
「自分はどうしたい?」ありとあらゆるすべての選択肢をノートに書き出し…
――桃花さんは出産してご自身で育てることを決めるまで、どのようなプロセスがあったのでしょう? 横井桃花さん(以下、横井さん):妊娠が分かった時、真っ先に「親に怒られるかも」、と頭に浮かびましたが、自分がどうしたいのかきちんと考えました。 中絶、出産、里子、自分で育てる…どの道が正解かを考えたとき、リスクとかどういう未来があるかとか、すべてまず書き出して、この選択肢だったらどれを選ぶかという話を彼にしました。 でも彼は、産めばいいじゃん、一緒に育てればいいじゃん、というだけで…私はもうこれでは何も解決しないと思って諦めて、自分の命を絶つことまで浮かびました。お腹の子にも申し訳ないという気持ちもあり、自分も責任を取って…と悪い方向にばかり考えてしまったんです。 でも、心のどこかでは自分で産んで育てたいと思っていたのかもしれません。妊娠8か月と聞いた時、ちょっとホッとした自分がいました。もっと早くに母に言っていたら、産むという選択ではなく、中絶の選択もあったと思うので。 かといって、さまざまなケースがありますし、中絶という選択肢も別に間違ってはいないとも思っています。自分の幸せはもちろん、お腹の子の幸せを願っても、たとえ産んでもちゃんと育てられなかったら申し訳ないし。 里子という選択肢も、せっかく宿った命、自分でちゃんと育てられるかもわからないから、子を望む方に幸せにしてもらうっていう、子への責任の取り方もあるなとも考えていました。 母に話す時には、すべての場合を想定して、それぞれの選択肢について一緒に考えられるように、自分の考えをメモに書き出して話す準備を整えました。