15歳で母に。「子どもがかわいそう」厳しい意見も届くが、それでもこれが私の選択。悲しい結果を生まないために、発信することをやめたくない
世間の厳しい意見も、応援の声も、半分半分。これが私の選択肢だから
――出産前から徐々に、母となる覚悟で強くなっていったんですね。では、メディアでご自身の体験を語ることで、社会や世間からどんな反応がありましたか?桃花さんご自身も、変化や気づきはありましたか? 横井さん:メディアに出演してからは、「自業自得だ」とか、「子どもがかわいそう」とか、心ない言葉もありましたが、なかには応援してくれる方や私のとった選択もありなんだと感じてくださった方もいます。心ない言葉であっても、それはその方のそういう考え方もあるんだな、と私の学びにもなっています。 人生の中でさまざまな選択肢が多数ある中で、その選択をするのは私自身。選択した人生を送るのは他の誰でもない自分なのだから、あまり深入りはしないようにしています。 反対に、中学時代の友達や周囲の人々から、メディアを通して、当時の、そして今の私を知ったことで、当時そんなことがあったんだね、頑張ったね、という連絡をもらえることが増えました。温かい言葉をもらって、当時は自暴自棄のあまり無謀なことを考えて自分は一人ぼっちだとばかり思っていたのに、もしかしたら本当は仲間として話を聞いてくれたんじゃないか、相談していたら選ぶ選択肢はどうだったのか、ということを改めて考えるようにもなりました。
心が痛む悲しいニュースを、もう繰り返さないために私ができることとは
――15歳で出産したことで、メリット、デメリットがあるとすれば、それはどのようなものでしょうか? 横井さん:現状、出産してよかったと思っていますし、育児をしている今が私の楽しみ方だと思っているので、デメリットは感じていません。 でも、私の年齢で子どもがいると、同年代の人たちはたくさん遊んで、この年代ならではの楽しみを満喫している中で、同じような過ごし方ができないことは当然あります。子どもに時間を縛られたり、遊びに行けなかったりするだけでなく、世間の厳しい目ももちろんあります。 だから迷った時には、私が今「産んで良かった」と言ったことだけを鵜呑みにせず、デメリットもよく考えて、同じように出産し育てられるかを今一度よく考えて欲しいです。途中で里子に出したり、死がよぎってしまったり…心が痛むニュースもよく聞きますし、そのような悲しい結果にならないように。