私は「末期がん患者」だから、さすがに「捨てた息子」も許してくれますよね。その患者の願いに応えて息子を捜し出した看護師は「天使か悪魔か」
高齢化が進む日本では、介護施設の増加とは別に、在宅介護の需要も上昇している。訪問看護師はそういった需要を支える仕事の一つだが、患者との「距離の境目」の曖昧さは難しい問題でもある。 今、「キッズスペース」はヤバい親でカオス状態! よその子を叩いた子供の親が見当たらない...どこへ行った?「ちゃんとしている親」ほど割に合わないから余計に腹が立つ! 危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏は、訪問看護師と患者との関係性についてこう話す。 「訪問看護は、患者と看護師が近い距離で関わり寄り添うことができるのがメリットですが、看護中には、家庭のデリケートな事情まで知ってしまうこともあるでしょう。 そういった場合には、訪問看護師としての本分が何なのかを一度よく考え、感情移入し過ぎず、あくまでも、一患者として向き合うことも重要です」 今回お話を伺ったのは、介護保険制度が始まる前から訪問看護師をしているという女性、小池華子さん(仮名・62歳)だ。 小池さんの職場は、30代の男性から60代の女性まで、幅広い年代の方が働いている。 「自宅でお看取りするというのは、一見すると美談のように聞こえるかもしれません。でも実際には、昼ドラよりもドロドロしていることもあるんですよね……」 そう言いながら、今回のお話をしてくれた。 小池さんが病院から紹介されたのは、末期がん患者の男性、岡田慎二さん(仮名・78歳)。独り身だが、最期の時を自宅で過ごそうと考えていたそう。 末期がん患者が一人で最期まで自宅で暮らせるのか? と疑問に思う人も多いだろうが、そういった方は実は珍しくないという。 「私たち訪問看護師はもちろんのこと、訪問医や訪問介護の方々の力を借りて、最期までご自宅で過ごされる方もいらっしゃいます」 岡田さんは、がんの影響で強い痛みが出てしまっていた。 薬の調整でなんとか痛みを抑えるようにしていたが、今度はその薬の影響で精神的に不安定になってしまう日々が続いていた。 最期を悟ったのか、岡田さんは「最期に幼い頃に生き別れた息子に会いたい」と泣きながら小池さんに頼んだそう。 「友人が多い岡田さんでしたが、ご家族は『亡くなった奥さん』以外はいないと聞いていましたのでビックリしました。 話を聞くと、一度離婚経験があり、それ以降は息子さんと連絡をとっておらず、どこにいるかもわからないということでした。が、岡田さんの場合は、ただの離婚ではなかったようで……」
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