大阪府・吉村知事が定例会見6月30日(全文5完)施設を安全に運営する責任もある
そうじゃない正義だってある
僕自身は、もうすでに愛知で行われているときに、あの表現活動については僕は否定的な意見も言っているし、それはもうそのとおりなんです。だけど僕自身がそれに否定的だからといって、それは施設利用は認めないとかっていうのだったら、それこそあってはならない話だとは思うので、表現の中身には踏み込むつもりはありませんが、でもかなり不快に思う人もたくさんいるんです、これは。その人たちだって不快に思う理由があって、そこでやっぱりぶつかることも、十分これはあり得るわけですよ。 「表現の不自由展」をやっている方は、自分たちが正義だと思っているのは分かります。でもそうじゃない正義だってあるわけで、これは違法な行為は当然駄目ですけれども、非常にぶつかりやすい、そして現に愛知でも大きくぶつかったり、東京でもあんなふうになっているような状況のものを、今のこのコロナ禍、そして保育所があったり労働相談があるような施設で、われわれは施設管理者として、所有者、そして管理者は管理者として、利用を絶対にさせなきゃいけないものなのかどうなのかっていうことについては、われわれとしてはやっぱり施設管理運営上の問題があると、支障があると、管理者として判断、管理者は判断したということだと思っていますし、僕はその意見に賛成をしています。 司会:よろしいですか、すいません。そうすると最後に、エルマガジンさん。
ワクチンの効果への現時点での受け止めを
Lmaga.jp:エルマガジンの岡田です。ワクチン接種に関してなんですけれども、80歳以上の希望される高齢者の方の2回目の接種が6月27日に置いているスケジュール感だったと思うんですけれども、だんだんとリスクの高い高齢の方へのワクチン接種が広がっていくと思うのですが、ワクチンの効果について、もし現時点での受け止めなど、また今後の展開に期待することなどがありましたらお願いします。 吉村:まず高齢者のワクチン接種については、これは市町村で進めていっているわけですけれども、ぜひ広げてもらいたいというふうに思っています。現在、VRS上は、接種とVRSに登録するまでにはちょっとタイムラグがあるので、あれは正確な数字は反映されてはないです。特に大阪市は1カ月に1回というふうに医療機関から集めて、1カ月に1回登録するということになっているので、1700ある個別接種分がほとんど反映されていないというような状況ですから、正確な数字ではないかと思います。 ここは、できるだけ早くVRSに登録しようというので、松井市長も号令を掛けていただいて、7月の中旬ぐらいからずいぶん変わってくるとは思いますが、実態としては在庫等を含めて聞いている限り、かなり高齢者の接種は進んできているというふうに思います。これは大阪、人口が270万いる大阪市も含めて、他の自治体を見てもかなり進んできていると。VRS上の数字よりもかなり進んでいるというのが、われわれが現場で感じている状況です。 そのときに、やはり2回接種しないと、まず十分な抗体が得られない。2回接種がたぶん7月末ぐらいにこの調子でいくと、かなり目標を達成できるだろうというふうには思っています。そうすると希望される方、65歳以上、多くの方が2回目の接種を終えれば、かなり強い抗体は取得できるんではないかと思っています。 これ自体の有効性を見ても、今日のシミュレーションでもやりましたけれども、95%。そして重症化の予防率も97%でみています。90%以上の発症予防、そして重症化予防の効果があるという意味では、非常に有効なワクチンだというふうに思っています。 それが結果、特に大阪においてどのぐらい重症者が減るかどうかっていうのは、ちょっと実際の数字は見てみないと分からないので、僕も日々の数字は見てるんですけど、重症者がどれぐらい減ってくるのかということはしっかり分析はしていきたいと思っています。ただ7月末になれば、そういった意味では、接種自体は進んでいますので、海外のデータやこのワクチンのデータからすると、大阪における高齢者の重症者、あるいはお亡くなりになる方は圧倒的に少なくなるのではないかというふうに思っています。 司会:よろしいですか。すみません、最後で。1つだけ、お願いします。