大阪府・吉村知事が定例会見6月30日(全文5完)施設を安全に運営する責任もある
将来、必ずインセンティブをつくっていきたい
一定期間たてば、このゴールドステッカーを取得した店舗にインセンティブであったり、あるいはさまざまな時短の話であったり、お酒の話であったりっていうのは、ステッカー取得店舗ということに今後、変えていこうと思っています。ただ、今、われわれの都合でどうしても、まだこれは始まったばっかりなので、それをすると不平等が生じますからそういった対応をしていますが、今後はそういったステッカー取得店舗、これは店にちゃんとマークが出ていますかということを基準にしていきたいと思います。 インセンティブの中身、将来、必ずインセンティブをつくっていきたいと思っていますし、だけれども今の段階で例えば時短をこうしますとか、お酒の時間をこうしますとか、なかなか明確に言える状況でもないので、具体的には言えないですけども、将来的には、あくまで今は暫定的な措置、対応なので、外形的に明らかな、そして現地の確認をして、現地でやっても、ここで一部改善というのが多く出てきているわけですから、割合で見ても。なので、ステッカー取得店舗かどうかということを判断にしていきたいと思っています。ただ、もう少し時間が必要だと思っています。
抗議活動のほうに起因するのでは
朝日新聞:ありがとうございます。あともう1点は、すいません。「表現不自由展」について、先ほどの共同通信さんとの回答でお伺いしたいんですけども、法律のプロでもある知事に聞くのもはばかれるんですが、先ほど言っていた危険性、施設内に保育所があるとか、求職所があるとか、危険性は全て抗議活動のほうに起因するのかなと思うんですけども、その抗議活動を起こしている展覧会のほうをやめるべきだということになるんでしょうか。 吉村:これはどう起こるかなかなか分からないところもあります。これは場合によっては衝突とかが起きる可能性だって、これはあり得るだろうというふうに思っています。起きてはならないんですよ。それは起きてもらいたくないし、起こすような場所ではないんです、そういう意味で。でもこれは起きる可能性っていうのは十分あり得ると思っています。しかも今、このコロナ禍の中で、まん延防止の期間中で不要不急の外出をやめてくださいと言っているような状況の中で、果たしてその大きな衝突が起こる、あるいは大きな抗議活動等が起こることを保育所や労働相談があるような施設で本当にやらなければならないのか、そこにわれわれとしては非常に大きなリスクがあるというふうに指定管理中心に考えているわけですから、そこ自身を裁判所に判断してもらいというふうに思っています。 もちろんこれは表現の自由っていうのは認められている国なので、憲法上非常に重要な権利として認められています。だから最高裁の判例は僕自身も承知はしています。非常に限定的な要件だというのも認識はしています。ただ、その中でもわれわれとしても、施設としても、施設所有者としてのやっぱり安全に運営していく責任もあるわけですから、そこの部分を考えたときに、われわれ、特に指定管理者、われわれは施設所有者ですけども、施設管理者のほうとしては、これはいわゆる管理上支障が生じるというふうに判断した。そういうことだと思っています。