田園調布の閑静な住宅街にある〈イル リストランティーノ エフェット〉で、寛ぎのイタリアンを!
“カウンターガストロノミーの波”が田園調布にも押し寄せてきている。閑静な住宅街の中にある“田園調布アドレス”に、これまたオシャレなレストランが登場した。2024年4月3日にオープンしたイタリア料理店〈イル リストランティーノ エフェット(il RISTORANTINO EFFETTO)〉が、とても人気になっている。
シェフを務めるのは向原季幸さん。銀座イタリアンの名店〈アロマフレスカ〉をはじめとして、系列店も含めて7年間勤務した。都内数店のレストランでシェフとして腕を振るった後、同店のオープニングシェフに就任。香りや素材本来の味を引き出す、繊細な料理を得意としている。 1カ月単位で新しくなる“おまかせコース”(1万6500円)では、9品前後のクリエイティブなメニューが提供される。特にカウンター10席で体験できる料理は、向原さんの臨場感あふれるパフォーマンスが味わえる至福のひとときだ。コースの一例を紹介しよう。
2種類用意されるパスタのうちのひとつ“キタノカオリのスパゲッティーニ”が出色。しっかりとした食感のモチモチな小麦粉“キタノカオリ”を手打ちした自家製パスタで、そのテクスチャーはとても癖になる。フルーツトマトの甘味、桜海老のパウダーの旨味、プチバジルの香り高さが一体となって、口福に満たされる逸品。
アミューズの“フォアグラテリーヌのクレープ”は、ビワのジャムとサワークリーム、エディブルフラワーの可憐なアリッサム、スパイスのクランブルで構成されている。ゲストが自ら巻いて食べるというクレープで、サプライズ感もあって好評だ。
“昆布締めした千葉県産のサヨリ”は、スライスしたウドの触感とグレープフルーツのほろ苦さに加えて、みずみずしさも感じられる前菜。雲丹や花穂紫蘇、レフォール(=西洋ワサビ)など、様々な要素によって奥行きが創出されている。
メリハリある前菜が“会津若松産ホワイトアスパラガスと桜鱒”。あえて芯を残して食感を残したホワイトアスパラガスと、ほろほろに溶けるように低温調理された桜鱒のコンビネーションが最高。主役のホワイトアスパラガスは、濃厚なオランデーズソースとアスパラの泡でいただくのがいい。