温暖化防止戦略を改定「2050年までにカーボンニュートラル目指す」愛知・大村知事が会見12月26日(全文1)
「あいち地球温暖化防止戦略2030」改定版を策定
続いて2点目でございます。「あいち地球温暖化防止戦略2030」改定版の策定です。愛知県では地球温暖化対策の推進に関する法律、愛知県地球温暖化対策推進条例に基づきまして、2018年2月に「あいち地球温暖化防止戦略2030」を策定し、取り組んでまいりました。現行の戦略策定以降、2020年の国の「2050年カーボンニュートラル宣言」、その実現に向けた温室効果ガス削減目標の引き上げ、国内外の脱炭素社会に向けた動きの加速といった社会経済情勢の変化に対応するため、2020年6月に「あいち地球温暖化防止戦略2030改定検討委員会」を立ち上げて見直し作業をやってきました。このたび、その会議での議論、パブリックコメントの結果を踏まえた改定版を策定しましたのでお知らせします。 この改定版は、国と歩調を合わせて、2030年度の温室効果ガス削減目標を2013年度比で現行の26%減から46%減に大幅に引き上げて、2050年までにカーボンニュートラルを目指すというものです。本県は日本一の物づくり県であるため、温室効果ガスの排出量は全国最多であり、本県にとって46%の削減は高い目標ですが、戦略に掲げた施策を着実に進め、オール愛知で果敢にチャレンジしてまいります。新しい戦略を基に、県民、事業者、市町村等と連携、協力して、産業、業務、家庭、運輸など、あらゆる分野の脱炭素化を強力に推進し、カーボンニュートラル愛知の実現に向けて取り組んでいきますので、県民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
県独自のエコポイント発行も
なお、今回の戦略の改定と、この会見で、本県は2050年カーボンニュートラルを目指すことといたしましたので、環境省の言うゼロカーボンシティ、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを表明した地方公共団体を、このゼロカーボンシティ宣言を行ったこととなりますので併せて申し上げたいと思います。資料は、今、私が申し上げたことでございまして、カーボンニュートラル愛知の実現に向けて、「あいち地球温暖化防止戦略2030」を改定したということで、概要はA3の資料をということでございますので、またご覧をいただければというふうに思っております。 ということで、この戦略の中にある重点施策については6つありまして、6事業がポイントでありまして。1つは脱炭素プロジェクト。2、意識改革・行動変容。3、建築物の脱炭素化。4、脱炭素型事業活動の促進。5、ゼロエミッション自動車の普及加速。6、水素社会の構築ということでございます。例えば矢作川カーボンニュートラルプロジェクトとか、街区全体で統一的に木造・木質化を図るプロジェクト。これはもうすでに進めております。 あと、今後は愛知県独自のポイント、あいちエコアクション・ポイントの発行でありますとか、中部圏における大規模な水素、アンモニアのサプライチェーン社会実装に向けた検討。これは社会実装、協議会をつくって、私、会長で、3県1市と経済会でやっております。また、この間、発行しましたが、脱炭素社会の実現を見据えグリーンボンドという県債を発行すると。それから干潟、浅場、藻場の回復を進めて、海の生物の作用で海中に取り込まれる炭素であるブルーカーボンの貯留を進めていくといったこともやってまいります。 それから、この戦略の中の目標改定ですが、住宅用太陽光発電設備は2021年の23万基を30年度に40万基にする。EV、PHV、FCVの保有割合は、今、20年度0.6%を、20%にする、30年度ね。カーボンニュートラル戦略会議の選定事業、今、2件を10件にする。ストップ温暖化教室の年間受講者数を、今、7895人が21年ですが、これを1万人にする。これはもうすぐですかね。ということでございまして、しっかりと進めていきたい。また、学識経験者、事業者、各種団体などで構成するフォローアップ会議も設置をしてフォローしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いをいたします。