カーボンニュートラル「産業界の取り組み後押し」愛知・大村知事が会見12月26日(全文2完)
愛知県の大村秀章知事は26日、愛知県庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「愛知県・大村知事が定例会見(2022年12月26日)」に対応しております。 【動画】愛知県・大村知事が定例会見(2022年12月26日) ◇ ◇
温暖化防止戦略、かなり高い目標を掲げているが
記者:日本経済新聞、【ワタベ 00:23:21】と申します。「地球温暖化防止戦略」のほうで伺います。今、お話もありましたが、かなり高い目標ではあると思います。これ、とりわけ家庭部門で13年比77%削減というふうにしていると思います。東京都だと太陽光パネルの義務化みたいなこともやっていますが、今後、具体的にどういうことをやっていくのかとか、その辺りを教えていただけますか。 大村:「地球温暖化防止戦略2030」を今回、改定させていただいて、先ほど申し上げましたように住宅の太陽光発電設備の設置基数は23万基を40万基にしていくと。EV、PHV、FCVの保有割合を、0.6%を20%にするなどなど、そうしたことを、今現在でもこの2つは全国1位でありますけれども、引き続き進めていきたいと思っております。 2つともやはり、住宅用設備の場合は市町村を通じたといいますか、市町村と一緒にやる補助事業が、もうずっと、延々とやってきております。それから次世代自動車、EV、PHV等の購入についてもまた補助が、補助制度をつくっております。また、自動車税の減税措置も講じております。そうした補助、減税措置といった形でしっかりと後押しをしていきたいというふうに考えております。こういったものは着実に着実にやっていくということだと考えております。はい、どうぞ。
なかなか宣言に至らなかった理由は
記者:読売新聞の【ヤノ 00:25:14】です。同じテーマのカーボンニュートラルについてなんですが、このゼロシティ宣言を、今日をもってしたという理解でいいんでしょうか。 大村:そういうことです。 記者:都道府県としてはかなり遅い部類、残っていた4つのうちに入ってたと思いますが、これまで逆にできなかったというか、なかなか宣言に至らなかった事情とか背景とか、今後それを達成していく上での課題みたいなところってどのようにお考えでしょうか。 大村:なんと言いますかね。ただ宣言だけするのは誰でもできますよね。誰でもできます、簡単なことですけれども、実が伴わなければ意味がないということだと思います。多くのところは、ご案内のように、基本、森林等がたくさんあるので、何もしなくてもですよ、自動的に森林で吸収されるということを含めてやっておられるということは事実ですよね。私どもは、なんと言っても1単位当たり、GDP単位当たりのこのCO2排出量、温暖化ガス排出量は全国で、これ、35番目か37番目だね。 職員:37番目。 大村:37番目。単位当たり37番目ということなので、県民も事業者の皆さまも頑張ってるんですね。GDP単位当たり37番目でありますが、残念ながらといいますか、これは当たり前ですけども圧倒的な産業圏でありますので、日本一の産業圏でありますから、掛ける、掛け算なんで、単位当たり、1単位当たりと実際のGDPっていうか、いわゆる産業の単位と掛けると日本で一番多いと、温暖化ガス排出量がね。ということでありますから、その一番多い、経済活動が大きくて製造業の生産高が47兆、48兆、49兆という、第2位が15~16兆ですからね、神奈川とか大阪が。ですから3倍あるというところでカーボンニュートラルの宣言をするということは、やはり1つずつ積み上げていかないと、おいそれと無責任な宣言はできないということだと思います。言えばいいってもんじゃないのでね、具体的に。 今回のこれだって、そんな簡単じゃないと思いますよ。そんな簡単じゃないと思います。簡単じゃないどころか、いや、結構厳しいと思いますよ、状況としては、だけれども、今回「あいち地球温暖化防止戦略2030」を改定して、今申し上げたさまざまな、ここに書いてあるいろんな意欲的な目標を掲げて、積み上げてやっていくということなので、具体的に積み上げてやっていって、今日のこの「戦略2030」改定とカーボンニュートラル宣言ということになったということで、ご理解をいただければというふうに思っております。