【ウインターカップ2024】福岡大学附属大濠の片峯聡太ヘッドコーチ「12月29日まで成長できる、最後まで成長したい」
「あまりギャンブルせず、手堅く勝っていけるように」
──シードではありますが、初戦で日本航空と仙台大学附属明成の勝者と当たります。 日本航空は去年のインターハイ王者で、明成は全国にずっと出ている強豪チームなので、試合開始からの3分に集中して戦いたいですね。5試合あるとは言っても先を見すぎないように、一戦必勝で一つずつ丁寧に戦います。リーグ戦と違って負けたら次がないので、選手たちには大胆にプレーしてほしいですが、私としてはあまりギャンブルせず、手堅く勝っていけるように。 ただ、大濠のバスケをしっかりやれば勝てるとの思いもあって、「5試合を勝ち抜かなきゃいけない」ではなく「大濠のバスケを見てもらう機会が5回もある」と前向きにとらえています。去年の悔しい思いからスタートして、1年間しっかり築き上げてきた自慢のチーム、自慢の選手たちなので、フルパワーで戦う姿を一つでも多く見せられる大会にしたいです。 ──28日と29日のチケットがすぐに売り切れるなど、トップリーグもそうですがウインターカップの人気もすごく高まっています。そういう部分を肌で感じていますか。 選手たちも普段はただの高校生なのですが、そうやって応援してもらえるのは非常にありがたいです。バスケがここまで人気になって、たくさんの人に関心を持ってもらえるのは私としても本当にうれしいです。ただ、だからこそバスケが上手いかどうかではなく、一人の選手として、高校生として、あるべき姿をちゃんと示すことを選手たちには求めたいですし、我々も正しいあり方のチームを作らないと迷惑を掛けてしまうという思いがあります。 人気になればなるほど、注目してもらえばもらうほど、私たちは「正しい人物」を育てなきゃならない。そう考えると身が引き締まる思いと言うか、襟を正さざるを得ないと言うか。でもそれは日本のバスケが良い方向に進んでいて、その中でも高校バスケがすごく注目されていることを意味するので、我々もそこで良い発信ができればと考えています。 私個人としてもU18日本代表のアシスタントコーチとして活動させていただく中で、もっとバスケを勉強しないといけないと感じますし、日本人として他の国の人たちに後ろ指をさされるような言動や立ち振る舞いはできないと思います。ただ、そういうのは代表の時だけやろうと思ってもどうにもなりません。精神的にもバスケのコーチング的にも日頃からコツコツと頑張るしかない。苦手ですけどね(笑)。でも、やっぱり自分もまだまだ成長しなければいけないと痛感させられる環境に身を置けるのはありがたいです。 ──それでは最後に、ウインターカップで大濠を応援する、注目する皆さんへのメッセージをお願いします。 いつも福大大濠トロージャンズを応援していただいて本当にありがとうございます。今年のチームは優勝を目指し、一戦必勝で東京体育館のメインコートで暴れたいと思っています。現地での応援もそうですが、いろんな映像配信も含めて私たちを見てもらい、バスケットボールをもっと好きになっていただけたらと思います。応援よろしくお願いします。