巨人・坂本勇人「打撃が今年と同じなら…」来季は37歳、“決断”はすぐそこに迫っているのか
来季で37歳となる巨人・坂本勇人にはあとどのぐらいの“余力”があるのだろうか……。 【写真】坂本だけじゃない!来シーズンの活躍が今後を左右する選手はこちら 今季は守備面で大きな存在感を発揮したが、本来は勝負強い打撃での活躍も求められている。OBには結果を残さなければ「スパッと引退すべき」という意見もある中、来シーズン以降は1試合1打席が勝負にもなる厳しい選手生活となりそうだ。 プロ18年目の今季は昨年終盤にコンバートされた三塁手としてプレーした坂本。守備面では色褪せぬ輝きを見せ通算6度目(過去5度は遊撃手で受賞)となるゴールデングラブ賞を獲得するなど、チーム4年ぶりのリーグ制覇に貢献した。 「遊撃手時代からフットワーク、グラブ捌き、送球に優れていたので慣れることができれば三塁もいけると思っていた。プロ入りしてから本格的に挑戦したポジションなので最初は苦労したが、真面目な取り組みで少しずつ上達してきた。何かと目立つ男だが、野球に関してはさすがだと思った」(巨人OB) 一方で打者としては苦しいシーズンとなった。6月26日には打撃不振の調整のために出場選手登録を抹消。7月12日に再び一軍に復帰したが打撃に関してはかつての輝きは見せられず。終盤の大事な試合で勝負強さを見せたこともあったが、結果的に109試合の出場で打率.238(395打数94安打)、7本塁打、34打点と、昨年からグッと成績を下げた。 「守備では素晴らしい安定感を誇ったが打撃は一軍半クラスの成績。将来的な世代交代を考えた場合、『若手に経験を積ませろ』という意見が出ても仕方ない。阿部慎之助監督も起用法には頭を悩ませたはず。来季は打撃での奮起が必要になる」(在京球団スコアラー) 現時点で通算2415安打、295本塁打、1038打点をマーク。首位打者、最高出塁率、最多安打を獲得し、2000安打は史上2番目の若さ(31歳10カ月)で到達。すでに球史に残る大打者なのは間違いないが、今季は衰えを感じざるを得なかったという声も多い。球団OBの広岡達朗氏からはマスコミを通じて度々の“引退勧告”を受けている。