「何で?」「2位?」トリプルアクセル着氷の島田麻央と“首位発進”坂本花織の違いは『演技構成点』、実に6.18点もの差が
◇20日 フィギュアスケート 全日本選手権第1日(大阪府門真市・東和薬品ラクタブドーム) 女子SPが行われ、3年連続世界女王の坂本花織(24)=シスメックス=が78・92点をマークして首位発進。大会4連覇に向けて、好スタートを切った。2位はジュニアGPファイナルで史上初の3連覇を達成した島田麻央(16)=木下アカデミー=で75・58点だった。わずか3・34点差で22日のフリーを迎えるが、上位2人は技術点と演技構成点で圧倒的な差があった。 島田はジュニアのカテゴリーでは許されない大技トリプルアクセルを冒頭で投入すると、回転不足となったものの着氷。その後もミスなく終えて技術点はトップの44・50点を記録した。全体2位の坂本の41・66点とは2・84点の差があった。 一方、坂本は「スケーティング技術」や「構成」などで評価する演技構成点で島田を圧倒。全体トップの37・26点で、島田は全体11位の31・08点。その差は6・18点もあった。 技の難易度では島田が上だっただけに、X(旧ツイッター)では「島田麻央…あの演技で2位??」「島田選手の点が出た時のざわめきが全て」「3アクセル跳んでノーミスした島田麻央ちゃんより坂本さんの方が得点が高いのは何で?」などの声が上がっていたが、演技構成点はフィギュアスケートで大事な要素。フリーでは4回転ジャンプを投入する島田にとって世界女王の坂本は大きな壁といえる。
中日スポーツ