坂本花織が4連覇王手!SP貫禄首位発進 3A着氷の16歳島田麻央が2位、フリー4回転投入で逆転狙う
「フィギュアスケート・全日本選手権」(20日、東和薬品ラクタブドーム) 女子ショートプログラム(SP)が行われ、史上9人目の4連覇を狙う坂本花織(24)=シスメックス=が上々の演技で自己ベストに迫る78・92点の高得点をマークし、首位発進を決めた。世界ジュニア2連覇中の島田麻央(16)=木下グループ=がトリプルアクセルを成功させる演技で、75・58点で2位につけた。GPファイナル銀メダリストの千葉百音(19)=木下アカデミー=が74・72点で3位につけた。 【写真】オーレー!氷上でマツケンサンバを披露した織田信成 スタンドのファンも大爆笑 坂本は12月上旬のGPファイナルから帰国後に胃腸炎に見舞われたが、懸命な調整で間に合わせた。「大きなミスなくできてホッとしてます。自己ベストに近づいているのはうれしい」と、納得の表情でうなずいた。 島田は冒頭のトリプルアクセルを着氷。その後の3回転フリップ、3回転ルッツ-3回転トーループも決めた。トリプルアクセルはやや回転不足の判定だった。技術点では坂本を上回ったが、表現に勝る坂本に及ばなかった。「トリプルアクセルを降りるのが目標だったのでうれしかった。この大会を通して絶対やってやるという気持ちだった」と振り返った。03年の安藤美姫以来21年ぶりとなるジュニアでの優勝もかかるが「順位より自分を信じてやれれば」と足元を見つめた。フリーでは4回転トーループを組み込む予定で、トリプルアクセルとの大技2本で憧れの浅田真央さんに並ぶ16歳での初優勝を狙う。