球宴HR競争1回戦敗退でも全米報道は大谷翔平“一色”「番狂わせ」「素晴らしい物語」「優勝せずに球宴の夜を制す」
「大谷の出場で、野球界全体がテレビのチャンネルを(大谷に)合わせた。二刀流のプレーで今シーズンの野球界の話題を独占している大谷にとって最大のステージとなったかもしれない。彼は、(ホームランダービーの参加は)くたくたに疲れ、多くのストレスものしかかり体に負担がかかることを分かっていた。だが、大谷は、『楽しみにしてくれる人たちがより楽しんでくれればいいと思う』と語っていた。彼が舞台から降りた(1回戦敗退)ときに起きた大歓声は、その証だった」という賛辞を贈った。 「大谷がドラマチックなスイングの応酬もソトが番狂わせ」との見出しを取って報じたのはCBSスポーツだ。 「大谷は1回戦で敗れたが、彼は500フィート(約152メートル)の本塁打を6本飛ばし、(2015年からの)スタットキャスト時代の1回戦で最多だった。彼は513フィート(約156メートル)、507フィート(約154メートル)、505フィート(約154メートル)、503フィート(約153メートル)、500フィート(約152メートル)、500フィートの本塁打を打った。大谷はまた1回戦で475フィート以上の本塁打を15本放ち、スタットキャスト時代の1回戦でこれも最多だった」と、敗れたもののホームランダービー史上で圧倒していたデータを紹介した。 「正直に話せば、大谷の1回戦敗退は世界の終わりではない。彼は火曜日のオールスターゲームにア・リーグの投手とDHで先発する。長く骨の折れるホームランダービーですべてをやるのは難しかっただろう」と続け、今日13日(日本時間14日)のオールスターゲームで史上初となる「1番・投手」の“リアル二刀流”で先発する大谷へ期待を寄せた。 米ヤフースポーツは、「疲労困憊の大谷が1回戦で敗退し、アロンソが連覇」との見出しを取り、大谷については「大谷のショータイムはなかった」との見方を示した。 「アロンソが優勝を手にした一方で、ソトがオールスターの一番人気で優勝候補筆頭の大谷を1回戦で倒すこの夜最大の番狂わせをもたらした」と、こちらも「番狂わせ」という表現を使った。 2度のタイブレークにもつれたソトとの死闘で大谷が疲れ果てていたことについて触れ「(3本勝負のスイング・オフの)大谷の最初のスイングがゴロとなったことで彼のホームランダービーは終わった。しかし、これは最もいい形だったかもしれない。彼は火曜日のオールスターゲームでア・リーグの1番打者として打席に、先発としてマウンドに立たなければならない」と、今日の本番に向けて、これ以上疲労がたまらなかったことを前向きに報道した。それだけ大谷の球宴での“リアル二刀流”への期待が高いということだろう。