球宴HR競争1回戦敗退でも全米報道は大谷翔平“一色”「番狂わせ」「素晴らしい物語」「優勝せずに球宴の夜を制す」
スポーツ専門チャンネルのESPNは「大谷はホームランダービーに優勝せず、その夜を制した方法」との見出しを取り、その存在感を称えた。 「大谷とは何者か。なぜ彼が重要なのか、彼が、なぜ、この国をひとつにすることのできるスポーツの象徴となっているのかを理解する上で月曜日のような日々は大切になる。トップシードだった大谷が、ダービーの1回戦でナショナルズのスター選手であるソトに敗れたとしても、同僚の選手たちや、ケン・グリフィーJr.、スタジアムを埋めた5万人以上のファン、何百万という他の人々までが生で目にした反応こそが、大谷が語る言葉よりもはるかに素晴らしいストーリーを伝えていた」 またESPNの番組「ファースト・テイク」の人気コメンテーターであるスティーブン・スミス氏が、番組内で大谷が通訳を伴っていることに対して、「MLBの顔になる選手が、通訳が必要というのは良くない。MLBにとってマイナス。ブライス・ハーパーやマイク・トラウトのような選手が必要だが、残念なことに現状はそうではない」と差別的な発言を行いSNSが“炎上”したことに触れ、「スミス氏がメディアとのコミュニケーションに大谷が通訳を使うことで、彼と野球界が引き寄せることのできる視聴者が限られることになっていることを議論しようとしたが、当然ながら、すぐに、それはあざ笑いとなった。月曜夜に、その根拠のすべてが反証されたため、スミス氏は、その後、謝罪した」と、場外で起きた騒動の顛末を説明した。 その上で「大谷が月曜日に披露したものは、誰もがこのスポーツに惚れ直して見ざるを得なくなるほどの魅力的なスキルセット、夢中にさせる雰囲気、ユニークな物語を完璧に彩ったものだった」と絶賛。 「月曜日の夜に大谷はショーを催した。彼はアロンソのように勝てずマンシーニよりも本塁打を打てずソトを倒すことができなかった。だが、それは重要ではなかった。アジア系の多くの人々が非難されるべき暴力や、不当な扱いの対象となり米国で恐ろしい時に直面している中で、日本人である大谷が、今まで例のない野球の24時間を華々しくスタートさせたのだ。英語、日本語、言語は重要ではない。大谷に対しての言葉は一つだけで、説明の必要はない。アメージングだ」と、大谷の活躍の意義を伝えた。