日本一危険な交差点は東京・池袋の“魔の六差路”に! 「全国事故多発交差点ランキング」最新版を発表。
日本損害保険協会は2024年9月13日、都道府県ごとに人身事故の多い交差点を取りまとめた最新の「全国交通事故多発交差点マップ(2023年)」を公表した。最新のランキングでは、東京・池袋の魔の六差路「池袋六ッ又交差点」がトップに。何故、この交差点で交通事故が多発するのか? 【画像】全国交通事故多発交差点ランキング(2023年版)はこちらから! ワースト1の魔の六差路の現地写真も!
危ない交差点ランキング(2023年版)
日本損害保険協会が最新の「全国交通事故多発交差点マップ」を発表した。これは、全国の人身事故の多かった交差点(毎年、都道府県ごと)を取りまとめたもので、その中には人身事故の多かった交差点のワースト5も掲載されている。 さっそく2024年9月13日公表の最新版(2023年版)から、人身事故の多かった交差点のワースト5をみていこう。 【危ない交差点ワースト5】 1位(同率): 池袋六ッ又交差点(東京都)/長居交差点(大阪府) 3位: 谷町9丁目交差点(大阪府) 4位: 谷町4丁目交差点(大阪府) 5位(同率): 神宮前交差点(東京都) 赤羽橋交差点(東京都) 笹島交差点(愛知県) 折戸交差点(愛知県) 上本町6丁目交差点(大阪府) 梅新東交差点(大阪府) 瓜破交差点(大阪府) 2023年に全国で最も交通事故が多かったのは、「池袋六ッ又交差点」(東京都)と「長居交差点」(大阪府)となっている。 ランクインした11か所のうち、3か所は東京都、2か所は愛知県、6か所は大阪府の交差点で、いずれも大都市であることから、交通量の多さと事故発生に関係あることが伺えるものの、それぞれの交差点の構造など、他にも原因はありそうだ。 それぞれの交差点はどのような状況になっているのか。ワースト3の交差点について分析してみよう。
ワースト1 池袋六ッ又交差点(東京都)
ワースト1の「池袋六ッ又交差点(東京都)」は池袋駅東口とつながる明治通りと国道254号(春日通りの側道)の交わる交差点に、都道435号(音羽池袋線)と区道が接続する変則六差路の交差点だ。 区道以外は全方向ともに「直進」「左折」「右折」が可能。対して、区道は交差点から西行の一方通行となっている。 ここでは、前方不注意による追突事故や出会い頭の事故の割合が高いという。 編集部は現地に足を運んでみたが、交差点の真上には首都高速5号池袋線と池袋六ツ又陸橋(国道の本線)の高架が存在しているため、その橋脚で見通しの悪い箇所があるのがわかる。 交差点が六差路で複雑な構造のうえ、路面に矢印や点線がなく、停止場所や通行場所がわかりにくいのも、事故が多発する原因となっているようだ。