マラソン初心者が、42.195kmを完走するには? プロが教える準備のポイント
42.195kmを走り抜けるフルマラソン。想像もできないような距離ですが、一度挑戦すると多くの人を虜にする魅力があるといいます。『PHPくらしラク~る♪』2024年11月号では、フルマラソンに挑戦するメリットや準備方法について、プロフェッショナル・ランニングコーチの金哲彦さんのお話を聞きました。 1kmあたりのペースと完走タイムの目安 (取材・構成・文:クリエイティブ・スイート) ※本稿は、『PHPくらしラク~る♪』2024年11月号より、一部を抜粋編集したものです。
一度走ればやみつき「フルマラソン」の魅力
東京マラソンや大阪マラソンなど、42.195kmを走り抜けるフルマラソン大会が日本各地で行なわれています。普段、あまり運動をしていない方にとっては、40km以上の距離を走るなんて、想像できない世界かもしれません。じつは、フルマラソンは、数々のランナーを虜にする魅力のつまった競技なのです。 走ることが習慣化するなかで、健康やダイエットにつながるのはもちろんですが、ずばり、その魅力は「人生が変わる」こと。フルマラソンは楽に走りきれる距離ではありませんし、こつこつとトレーニングを積み重ねなくてはなりません。しかし、トレーニングからレース完走までを通して、たくさんの壁を乗り越えゴールしたその時、何ものにも代えがたい達成感と、大きな自信を得ることができるのです。
目標レース選びが完走への第一歩
「フルマラソンに挑戦しよう!」と決心したら、まずは目標にするレースを決めましょう。初心者の方は、レース当日まで半年以上の準備期間を設けておくと安心です。 レースを選ぶ際、第一に注目すべきは「制限時間」。6時間や7時間など、大きい大会になるほど、制限時間が長い傾向にあります。また、大きな大会は都市部で行なわれるため、コースの起伏が比較的少ないのも嬉しいですね。大会の特設サイトなどで、コースの高低表が出ている場合もあるので、チェックしておきましょう。 ただし、有名な大会になればなるほど、応募者も多くなります。抽選の結果、惜しくも外れてしまう、といった事態も見越して、2つほど出場レースの候補を見つけておくのもいいですね。出場レースが決まれば、あとは練習あるのみ。自分のペースで軽やかに、楽しく走り始めましょう!