マラソン初心者が、42.195kmを完走するには? プロが教える準備のポイント
みんなのフルマラソン体験記
フルマラソンに挑戦した方たちの体験談を見てみましょう! 【沿道からの声援が力に!】 子育てが落ち着いたのをきっかけに挑戦した東京マラソン。広い車道を駆け抜ける気持ちよさもつかの間、30kmを過ぎて「もう無理!」と思ったその時......。沿道から「お母さん頑張れ!」と家族の声が。カッコ悪いところは見せられない、と踏ん張り、笑顔で手を振って完走しました。 ――金先生からのひとこと 沿道の声は、走っていても結構聞こえます。家族や知人の声はもちろん、知らない方からの応援も、とっても力になりますね。 【緊張と混乱でオーバーペースに......】 初めてのフルマラソンに緊張してしまい、スタート直後から周囲のランナーに引っ張られて普段よりも速いペースに。折り返し地点まではついていけたけれど、後半で何度も足がつるハプニング。ヘロヘロになりながらも、なんとか制限時間内にゴールしました。 ――金先生からのひとこと まずは、冷静に。周りのランナーより遅い気がしても、自分のペースを守れていれば問題ありません。こうした場面では、ペースを可視化してくれるランニングウオッチが活躍しますね。
フルマラソン Q&A
Q. 練習のモチベーションがなかなか維持できない...... A. 練習仲間をつくりましょう! 一緒に走る人がいると、ちょっと面倒だなと思う日でもサボりづらいですよね。友人や夫婦でマラソンを趣味にしてはいかがでしょうか。また、景色のきれいな公園や知らない道を探検するように走ったり、音楽やラジオを楽しみながら走ったりするのもおすすめです。 Q. レースの途中でリタイアしたらどうなるの? A. 収容バスがあります。 制限時間を超過してしまったり、ケガなどのアクシデントでレース中に走れなくなったりした場合は、近くにいる係員に指示を仰ぎましょう。フルマラソンを実施する大会では、リタイアした人を拾ってゴールまで移動する収容バスが必ず用意されています。 Q. レース当日、走る時に持っておいたほうがいいものは? A. 基本的に、手ぶらでOK! 手荷物はスタート地点で預けることができる大会がほとんど。スタートとゴールの位置が違っても、ゴールまで運んでくれます。飲み物や軽食はコース途中のエイドステーションで配布されますが、心配ならカロリーバーや塩飴を持っておくのもいいですね。 Q. みんな、走っている時何を考えているの? A. 結構いろいろ考えています。 コースの景色や沿道の人々を観察し、ゴールが近づいてきたら、「終わったら何食べようかな」と、ゴールのその先を思い描いています。ゴールの後って何を食べてもおいしいんです。ぜひ、この達成感を味わってみてください! 【金哲彦(きん・てつひこ)】 プロフェッショナル・ランニングコーチ。早稲田大学時代は箱根駅伝で4年連続山上りの5区を担当。1984年、85年の2連覇に貢献。大学卒業後は(株)リクルートで選手として活躍し、現役引退後はコーチとしてトップランナーの強化に関わる。現在はプロフェッショナル・ランニングコーチとして人気を博し、マラソンや駅伝競技の解説者としてもおなじみ。『金哲彦のマラソン100日練習メニュー』(実業之日本社)など著書多数。
金哲彦(プロフェッショナル・ランニングコーチ)