提案資料づくりがとにかく苦手だった… ライオンのブランディング担当が語る「不得意を克服するヒント」
┌────────── パーパス起点のコーポレートサイトへとリニューアルするにあたり、誰もが使いやすい・見やすい・わかりやすい『ユーザビリティ』を追求しました。ユーザーの閲覧の負担を最小限にして、ライオンらしい親しみのあるサイトイメージ、知りたい情報へのアクセス性を高める利便性を考えました。また、リニューアルのコンセプトとして、取り組みや活動の実態をしっかり伝えるStory Doing型のサイトであることを心がけました。コンセプトを話すだけでなく、実際の取り組みをしっかり伝えることを意識しています(長氏) └──────────
無事にリニューアルプロジェクトを終えて、ライオンのコーポレートサイトは、JAA デジタルマーケティング研究機構主催 第10回Webグランプリ コーポレートサイト部門 【優秀賞】を受賞した。 長氏は資生堂時代から、常に業界のトップランナーでいることを目指してきた。そのため、他社に追随するのではなく、新しいことにチャレンジしてきたという。 ┌────────── デジタル業界にいる以上、常に新たなものやテクノロジーを活用してチャレンジしたいと思っています。ただ、新しいことを提案すると、たいていの場合『何か事例はないの?』と言われることが多いです。『事例がないとイメージがわかないから判断できない』と言われたこともありました。 でも、新しいことに事例なんてあるわけないですよね。あるのは予測や想定だけです。だから、ようやく推進までこぎつけたプロジェクトは、何とか成功させて自分たちが成功事例になることを目指しています。その成功体験の積み重ねが自信に繋がり、トップランナーに向けてチャレンジし続ける原動力になると思います(長氏) └────────── ライオンのコーポレートデザインを大きく進めようとしている長氏に、今後の展望について聞いた。 ┌────────── コーポレートコミュニケーションという領域は、経営や人事、研究開発、サステナビリティなど多岐に渡るため、こうした情報をいかに統合し生活者にわかりやすい文脈でブランド認知を高めていけるかが重要だと思います。130年以上続く企業であるため、『ライオン』というブランド名は非常に認知度が高い一方、まだまだ生活者の頭の中にライオンの『ブランド価値』を認識してもらうコミュニケーションが十分ではないと感じています。生活者にライオンの価値を届け、日用品の中でどちらの商品を選ぼうか迷った際に『ライオンの商品を買おう!』と思っていただけるようなブランディングを今後も推進していきたいと思っています(長氏) └──────────