「シャンシャン返還日が2月21日に決定」小池都知事会見12月23日(全文1)
緊急性がある場合は119番通報を
さて、冬はただでさえ救急要請が増える季節です。今年の東京消防庁の救急出動件数ですが、先週15日に過去最多を更新いたしておりまして、で、きのうの22日の時点では84万7462件となっております。また一方で、医療機関の受診を迷われる場合には、救急車を呼ぶ前の相談窓口があります。いわゆる♯7119、こちらのほうを活用してください。ただ、緊急性があると思われる場合にはちゅうちょすることなく、そのままストレートで119番通報をお願いいたします。 また、発熱などの症状がある場合ですけれども、東京都発熱相談センターに子供の、こちら発熱などの場合は、タイトルどおり発熱相談センターにご相談ください。それから子供さんの急な病気の場合でご心配な方は小児の救急電話番号、こちらは♯8000になっています。それぞれご相談をいただきたい。また、この♯8000ですけれども、先週から回線を拡大いたしております。24時間体制でもあります。 で、コロナの自宅療養中に体調が悪くなられた場合には、うちさぽのほうにご相談をいただきたいと。今ご覧いただいているような連絡先になっておりますので、それぞれ必要なところ、必要な場合にご連絡をと。また、必要に応じて看護師が対応いたしまして、医療につなげていくということになります。楽しい年末年始を迎えるにはしっかりとした準備が必要です。21日には1都3県で共同メッセージをすでに発出しております。その中にはワクチン、感染防止、そして備えのご協力をよろしくお願いするという、その旨を1都3県から発出いたしております。
「TOKYO強靭化プロジェクト」策定
最後に、一昨年、おととしの4月からご使用させていただいています、コロナの寄付金なんですけれども、これまでも多くの皆さま方にご協力をいただいてまいりました。で、令和2年、4月から寄付金の募集を行いました結果、累計にいたしますと6377件。今、出てますけれども、金額にいたしますと約17億1000万円と。今年1年だけでも343件、約2億8000万円のご寄付をいただいております。皆さま方からの心温まるご厚意に対しまして、厚く感謝を申し上げます。いただいたこの寄付金、医療従事者のための抗原検査キットなど、医療現場のための物資の購入に活用いたしまして、多くの方々の思いを伝えてまいります。 皆さま方のこうした温かいご支援、心遣い、コロナとの闘いにおいて最前線で活躍いただいています医療従事者の皆さまにとって必ずや大きな力になることでしょう。そしてこの寄付金でございますが、受け付け、当面続けてまいりますので、引き続きよろしくお願いを申し上げます。 そして、次のテーマでございます。「TOKYO強靭化プロジェクト」の策定ということでお伝えをいたします。東京はこれまで自然災害にたびたび見舞われてまいりました。日本は災害列島といってもおかしくないぐらい、今は大雪で各地大変ご苦労されてると思います。お見舞い申し上げます。そして東京でございますけれども、来年、令和5年ですけれど、ちょうど関東大震災の発生から100年の節目の年に当たります。 今後も大規模な風水害、地震、火山の噴火、新たな感染症の流行など、いつ起きてもおかしくないと言えます。また、これらが1つ1つではなくて、複合的に発生するという最悪の事態も想定されるわけです。このような災害が起きても都民の命と暮らしを守る、と同時に壊滅的な被害をなんとしてでも防がなければなりません。こうした決意の下で今般、2040年代に目指す東京の姿と、その実現に向けました道筋を明らかにする「TOKYO強靭化プロジェクト」を策定いたしました。 このプロジェクトで、こちらがその冊子になっております。このプロジェクトですけれども、2040年代までの総事業規模、15兆円。そして今後10年間でそのうち6兆円を投資することといたします。これは過去10年間の災害対策に対しての費用、1.5倍の規模になりますし、また、東京の強靱化に向けた取り組みをさらに加速してまいります。