パリ五輪の観戦だけでは残念すぎる!南仏観光で絶対に観るべきル・コルビュジエ、マティスらの名作建築12選
青々とした海と豊かな自然が美しく、リゾート地としても人気の南フランス。マティスやセザンヌといった著名な芸術家にゆかりのある地でもあり、ル・コルビュジエやザハ・ハディド、隈研吾など名だたる建築家が手掛けた作品も点在しています。また、パリ2024オリンピックではサッカーやセーリング競技の会場にも選ばれ、さらに注目を集めるエリアです。 そんな南フランスで巡りたい数々の名作建築をご紹介します。 【写真集】ル・コルビュジエにマティスにパリ五輪の会場も!南仏観光で要チェックの名作建築
1 ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院/マルセイユ
フランス第2の都市マルセイユは、パリ2024オリンピックでセーリング競技の会場に選ばれています。標高154mの丘の上に立つノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院は、地元ではボンヌ・メール(優しい聖母様)と呼ばれるランドマーク的存在。展望台からは、青い空と海を望むパノラマビューを堪能することができます。
2 アリアンツ・リヴィエラ/ニース
ニースでも、パリ2024オリンピックの熱戦を観ることができます。サッカーの会場となるアリアンツ・リヴィエラは、サッカークラブOGCニースのホームスタジアム。設計は、ルーブル美術館やオルセー美術館の改修を手掛けた、世界的建築家のジャン=ミシェル・ヴィルモットによるものです。
3 カップ・マルタンの休暇小屋〈ル・コルビュジエ〉/カップ・マルタン
意外なほど素朴なこの丸太小屋は、1951年に設計されたコルビュジエの別荘。パリの都市生活から一時的に逃れるため、カップマルタンに自身の休暇専用に建てられました。目の前に地中海が広がる絶好のロケーションが何よりも気に入り、夏は14年間欠かさずこの小屋で過ごしていたそう。 77歳のとき、海水浴中に心臓発作で亡くなったコルビジエ。この小屋が終の住処となりました。この小屋は、世界最小のユネスコ世界遺産に登録されています。
4 ユニテ・ダビタシオン〈ル・コルビュジエ〉/マルセイユ
鉄筋コンクリートによる建築技法「ドミノシステム」を集合住宅に応用したのが「ユニテ・ダビタシオン」です。ユニテ・ダビタシオンとは、フランス語で「住居の統一体」および「住居の単位」という意味。ベルリンなどにも建設されましたが、1947年に設計されたマルセイユのユニテ・ダビタシオンが最もよく知られています。 8階建てからなり、住戸は337戸。単身用からファミリータイプまでの23タイプのユニットが立体的に組み合わされています。1階はピロティとなっており、屋上には屋上庭園、側面の窓には日除けも設置。規格化された建築のなかにも心地よく暮らせる工夫が凝らされています。