パリ五輪の観戦だけでは残念すぎる!南仏観光で絶対に観るべきル・コルビュジエ、マティスらの名作建築12選
5 ロンブリエール〈ノーマン・フォスター〉/マルセイユ
2013年に欧州文化首都に選ばれたことをきっかけに再開発プロジェクトが加速したマルセイユ。昔ながらの風景が残る旧港にそびえ立つ、高さ6m、22m×48mの巨大な鏡の天井ロンブリエールは、イギリスの建築家ノーマン・フォスターがデザインしました。下を歩く人々が映り込み、フォトスポットとしても人気です。
6 マルセイユ現代美術センター〈隈研吾〉/マルセイユ
マルセイユのウォーターフロント地区に立つマルセイユ現代美術センターは、隈研吾が設計しました。「従来の閉じた箱としての美術館ではなく、地域にひらかれた建築を目指した」というこの施設は、エナメルガラスのパネルがさまざまな角度で取り付けられたファサードが特徴的。写真の空中テラスは、屋外アートの制作や展示、パーティなどに使われています。
7 ヨーロッパ・地中海文明博物館 MuCEM〈ルディ・リチョッティ〉/マルセイユ
格子状のコンクリートに囲まれた建築が目を引く、ヨーロッパ・地中海文明博物館。設計はフランスの建築家ルディ・リチョッティが手掛けました。ヨーロッパと地中海文明について専門的に触れることができる展示で、2013年に開館以降、多くの人が訪れています。最上階にはレストランがあり、マルセイユの港の風景を見下ろしながら食事を楽しむこともできます。
8 CMA・CGMタワー〈ザハ・ハディッド〉/マルセイユ
マルセイユ市内では最大の高層ビルであるCMA・CGMタワーは、奇抜な建築で知られるザハ・ハディドによるデザインです。高さは150mで、先に紹介したノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院を超えない高さを条件に建設されました。フランスを本拠とする海運会社・コンテナ運送会社のCMA-CGMのオフィスが入っています。
9 マティス美術館/ニース
マティスが晩年に暮らした街にあるマティス美術館は、赤色が特徴的な17世紀のジェノヴァ様式の建築です。この美術館には、マティス本人と遺族からの寄付による作品約580点が収蔵されており、マティスの芸術人生を作品を通して辿ることができます。目の前には、オリーブの木が生い茂るアレーヌ・ド・シミエ公園が広がります。※6月27日まで休館中
10 ロザリオ礼拝堂/ヴァンス
国立新美術館で開催された「マティス 自由なフォルム」でも話題となったロザリオ礼拝堂。マティスは室内装飾から典礼用の調度品、祭服などのデザインを指揮して総合芸術作品として練り上げました。青と緑と黄の3色から成るステンドグラスは「生命の木」をモチーフにしており、太陽の動きによって美しい光が壁や床に映し出されます。マティス自身が「芸術人生の集大成」と語るこの場所は、アート好きにとって一生に1度は訪れたい場所です。