ホンダエコマイレッジチャレンジ2024で見るカーボンニュートラル燃料の今
ホンダエコマイレッジチャレンジ・CN燃料クラスに出場した参加者の声
新設されたカーボンニュートラルクラスには今回57チームがエントリー。一般的な化石由来のガソリンから、ハルターマン・カーレスの『ETS Renewablaze Nihon R100』に燃料を変えたことで、セッティングの変化や苦労などはあったのだろうか? CN燃料を使用したいくつかのチームにお話を聞くことができた。 ●あきる野市立東中学校 ー燃費記録:768.633km/ℓー 中学生クラス(CN Group.Ⅰ)でカーボンニュートラル燃料クラスに挑戦し、見事優勝したあきる野市立東中学校Team-A。初めてのCN燃料の使用で苦労した点はあったのだろうか? 「CN燃料はすごく難しかったです。寒い時、また一度エンジンを被らせてしまうとエンジンがかからないという事象に悩まされました。触ってみてもCN燃料は普通のガソリンと違って、揮発するような感触が少ないんです。CN燃料はべとついてあとに残るようなイメージです。なので一度プラグに付いてしまうとなかなか点火しない感じでしたね(池田さん)」 「実際に走ってみると、これまでの燃料に比べてCN燃料はスロットルに対するツキが悪かったり、競技中も再加速時にエンジンがかかりづらい時があってちょっと焦りました。とにかくわからないことだらけで、走り方を変える必要があったり、たくさん模索しながら頑張りました(北村さん)」 「新しいことに挑戦していくことが大切だと思います。エコマイレッジチャレンジは最終的には全てCN燃料クラスになると思いますのでこれからも頑張っていきたいと思います(角田さん)」 「CN燃料を使用するにあたり、エンジンの圧縮比は高めました。また点火タイミングも早めてあげる必要がありました。あきる野市立東中学校では3台のマシンで参戦しているのですが、チームによってマシンのいじり方を変えているんです。ものすごく手を入れているマシン、やや手を入れているマシン、ノーマルエンジンのマシン。ノーマルエンジンはやはりかかりにくい印象でしたね。1月の寒い時期からCN燃料のテストを開始したのですが、どうやったら普通にエンジンがかかるのか? というところにまず苦労しました。暖気用のプラグと出走用のプラグで換えたくらいでしたね。(池田さん)」