ホンダエコマイレッジチャレンジ2024で見るカーボンニュートラル燃料の今
●Little Cubs ー燃費記録:251.488km/ℓー ホンダエコマイレッジチャレンジには、ホンダ製4ストローク50ccエンジンを搭載した市販二輪車のクラスもあり、もちろん今年からカーボンニュートラル燃料クラスが新設され、今年は11チームがエントリー。その中で251.488km/ℓという燃費記録を叩き出してCN二輪車クラスで見事優勝したのがリトルカブで参戦するLittle Cubsだ。 CN燃料についてドライバーの勝又敏夫さんにお話を聞くと、「とにかくエンジンが暖まらないことに苦労しました。80~90°くらいにしておきたいのですが、走行風で走っているうちにエンジンが冷えてCN燃料の揮発性が悪くなってエンジンが止まってしまうんです」とのこと。 またこのカーボンニュートラル燃料クラスに参戦するにあたり、これまで感覚に頼っていた燃料噴射量などの各種センサー数値をデジタル化。またスロットル開度も数値化して視覚的に把握できるようにして燃費のいい走りができるようにしている。
まとめ
CN燃料の使い勝手やその実情などが取材できたホンダエコマイレッジチャレンジ2024。二輪・四輪業界が直面する持続可能な社会、カーボンニュートラルに向けてのBEVやCN燃料への取り組みも見えてきた。 現状では、BEVはリチウム不足でバッテリーの数が足らず、バイオエタノール系のCN燃料は材料が乏しく需要の全量を賄えない。どちらも抜本的な解決策にはならないものの、今後しばらくは既存の化石燃料やCN燃料を使って内燃機関の車やバイクに頼りながら、BEVやその他のカーボンニュートラルな乗り物のあり方を模索していく……そんな状況にあるようだ。
Webikeプラス編集部