異名は”熱男”!なでしこジャパンの新監督に選ばれた池田太は東京五輪で惨敗したチームを再建できるのか
「日本人が持っている俊敏性は世界に打って出たときに、優っているところでもある。それもひとつのフィジカルだと考えています」 今月に予定されている国際Aマッチデーでは国際親善試合を組まずに、まずは国内で合宿を実施。海外組も合流する来月の海外遠征(対戦相手未定)での初陣をへて最初の目標となる、オーストラリアとニュージーランドで共催される2023年の次回女子ワールドカップ予選を兼ねて来年1月にインドで開催される女子アジアカップに臨む。 最終的には2024年のパリ五輪を見すえたチームのコンセプトを問われた指揮官は「申し訳ないが、最初に選手たちと共有して作り上げていきたい、という思いが自分のなかにあります」と苦笑しながら、大まかな枠組みをこう明かした。 「いま言えるのは日本人の武器を磨き、それを持って世界に打って出るということ。世界の頂点を奪還する強い気持ちで、チーム作りをしていきたい」 なでしこジャパンが武器としてきた器用さ、勤勉さ、連動性、コンビネーション、そして俊敏性をさらに突き詰め、周囲への気づかいや献身性に加えて“熱男”のエッセンスも加えていくなでしこジャパンの再建は、コーチ陣の組閣やWEリーグ勢を中心とした選手選考などをへて、18日の国内合宿(場所未定)から幕を開ける。 (文責・藤江直人/スポーツライター)