【激白】無敗の辰吉ジュニアが初タイトル挑戦を熱望「辰吉家の人間はプライドとして敵に背中は見せない」
プロボクシングの日本スーパーバンタム級8位で、元WBC世界バンタム級王者、辰吉丈一郎(51)の次男、辰吉寿以輝(24、大阪帝拳)が年内にも初のタイトル挑戦を熱望している心情を明かした。ターゲットは日本スーパーバンタム級のベルト。デビュー7年目となるカリスマの遺伝子を継承するジュニアが現在の心境を激白した。
狙いは8月2日開催の日本スーパーバンタム級戦の勝者
辰吉家の血が許さなかった。 3月。SNSに積極的ではない辰吉が珍しく1本の投稿をした。 「是非!!決まってくれ」 前日本スーパーバンタム級王者、久我勇作(30、ワタナベ)との激闘を制しての逆転TKO勝利で新王者となった古橋岳也(33、川崎新田)が、SNSで初防衛戦の相手として「相手はまだ決まっていませんが個人的には辰吉寿以輝選手を希望。 会長何とかお願いします」と発信。それを報道した専門誌のツイートに辰吉がひとこと応戦したものだ。 実は水面下では元王者の久我への挑戦話が進んでいた。 辰吉が「久我選手が負けてどうなるんやろ」と不安に思っていたタイミングで王者からのまさかの挑戦者指名。願ったり叶ったりで辰吉はツイートを返した。両者の思惑が合致したかのように思えたが、このカードは実現しなかった。 5月17日に発表された古橋の8月2日(後楽園)の初防衛戦の相手は、辰吉ではなくランカー入りしたばかりの同級5位の新鋭、花森成吾(23、JBスポーツ)だった。 その一報を聞いた辰吉は失望を隠さなかった。 「そりゃ残念ですよ」 間接的に川崎新田サイドから対戦オファーが届いていたが、大阪帝拳の吉井寛会長がストップをかけたのである。 「本人のやりたい気持ちはわかるし、挑戦させても、いいタイミングだと考えている。ただ新型コロナの影響でしっかりとスパーリングを積んで準備ができない状況にある。条件はどこも同じかもしれないが中途半端な準備でタイトルを取れるほど甘くはない。大事な選手だし、ある程度、十分なスパーができる状況になってからにしたい」 辰吉もその決断を受け入れて気持ちを切り替えた。 「会長にすべて任せていますがタイトルが欲しいので勝者に挑戦したい。花森選手の試合を見たことがないので、どっちがどうとは言えませんが、できれば一度やろうと言ってもらった古橋選手に勝ってもらって、指名してもらいたいですね。辰吉家の人間はプライドとして敵に背中は見せない。へこへこ逃げたと思われたくないんでね」