【激白】無敗の辰吉ジュニアが初タイトル挑戦を熱望「辰吉家の人間はプライドとして敵に背中は見せない」
2015年4月にデビューして以来7年目。14戦13勝(9KO)1分のキャリアを積んできた辰吉が、改めて古橋にラブコールを送り挑戦の意向を表明した。 辰吉も夏の終わりに大阪で15戦目を日本タイトル前哨戦として行うプランが練られているが、タイミングが合えば、8月2日に後楽園へ乗り込む考えだという。 「タイミングが合うなら後楽園に行って試合は見たい。僕は決められた試合をするだけですが、吉井会長の許可さえあれば、その場で勝者に挑戦を申し入れたいという気持ちもあります」 ――花森もインサイドからしっかりパンチの打てる好戦的ボクサーで4連続TKO勝利中の勢いがある。ただキャリアからすれば古橋が断然有利。現王者が防衛したら勝てるの? 「古橋選手は強いです。距離をうまく使ってパンチもあります。なにしろガッツ、根性がある。前に出るばかりではなくキャリア、テクニックもある。でも決まれば絶対に勝てます。今の段階では、向こうがすべて上。だが、試合になると当日は僕が上」 ――根拠は? 「根拠はない(笑)。自信です」 ――その自信はどこから? 「自信は自信(笑)。すべて自分と言う人間が自信なんです。敵地であろうが、大阪であろうが、どこでもいい。パンチには自信がある」 いかにも辰吉の息子らしい。 「リング上で感じることを大事にしたい」との理由で、これまで14戦で対戦相手の試合映像を徹底して見たことはなかったが、古橋対久我のタイトル戦はフルラウンドを見た。その上での自信だという。 タイトル挑戦するための環境も整った。 辰吉の血を引くサラブレッド。8回戦から「DAIKAN」、ランカーになって「古本市場」、「オフィスオオクボ」にトランクスに広告を貼るスポンサーとして応援をしてもらっているが、まだタイトルも手にしていない辰吉が、そのスポンサー料とファイトマネーだけで食っていけるほど、この世界は甘くない。妻の優さんと3歳の愛娘、莉羽ちゃんがいて支えなければならない生活がある。 「物欲はないんです。お金への執着もない。でも、ボクシングは僕が好きでやっていること。家族にすれば減量に入ったら1か月はどこにもいけないわけやし、その間、働くこともできない。ええ迷惑でしょ(笑)。家族を食わせていかねばならない責任がある。娘も幼稚園に入学した。制服を揃えたりね。色々お金がかかる時期なんです(笑)」