「エラケイ」の美人調香師ソニア・コンスタンが目指す魂の浄化 香りを通してスピリチュアルな体験を
フランス発フレグランス「エラケイ(ELLA K)」の新作“オーキッドK”が8月21日、登場する。同ブランドは、香料企業ジボダンのマスターパフューマーで200以上のフレグランスの調香を手がけた調香師ソニア・コンスタンが2017年にスタート。彼女が旅した世界中の場所を表現したフレグランスを提案している。ブランド名は、スイス人の女性冒険家のエラ・マイヤールと祖父の苗字を組み合わせたもの。新作“オーキッド K”はイタリア・コモ湖のブルー、そして光と影が織りなす風景を香りで表現した。コモの庭に咲くブラックバニラオーキッドなどの花々や古い教会から漂うお香の香りを陰影のコントラストで描いている。新作発表のために来日したコンスタン。仏女性誌「マダム フィガロ(MADAME FIGARO)」の女性調香師トップ5に選ばれた彼女に、ライフスタイルや仕事と母親業の両立、人生におけるモットーなどについてきた。
香りを通して伝える人生の経験、そして魂の浄化
WWD:どのような子ども時代を過ごしたか?
ソニア・コンスタン「エラケイ」創業者(以下、コンスタン):引っ込み思案で社交的ではなかった。好きだったことは、クラシックバレエやダンス、ピアノ。ものを作ることに興味があり、常に何か作りたいと思っていた。
WWD:調香師になっていなかったら、何になっていたか?
コンスタン:魂を救うような仕事。占星術をはじめ、スピリチュアルなことや哲学が好きだから、世界から発信されるいろいろなメッセージを理解して人々の魂を救うような仕事がしたいと思っている。人には魂があり、人生には苦難がある。その苦難の中で、必然的な出会いや経験を通して魂が浄化されることが大切だと考える。調香師として、香りを通して、人生における学びや経験を伝えたいと思う。例えば、“カメリアK”のテーマは狂おしい愛を表現しているけど、“ムスクK”は真っ白で無垢な状態を表している。新作の“オーキッドK”は同じ愛でも、光と影のある愛の表現。今までの人生で得てきたことの表現であると同時に、未来を多くの人と香りを通して共有したいという思いもある。