「純金融資産1億円以上」の富裕層の割合はどのくらい?金融のプロが見た「富裕層の3つの共通点」とは
日本には純金融資産が1億円を超える世帯が149万世帯あり、その総資産額は364兆円と推計されています。物価の高騰などが日常生活にも影響を与えている一方で、富裕層の数は増え続けています。 ◆【富裕層のピラミッド】お金持ちってどのくらいいるの?(出所:野村総合研究所) では、彼らはどのようにして資産を築き、生活しているのでしょうか。今回の記事では、金融資産1億円以上を持つ「富裕層」が日本の中でどれくらいの割合を占めているのか、また、彼ら「ホンモノのセレブ」の共通点について詳しく解説していきます。 富裕層の生活や考え方の中には、私たちが日常に取り入れられるヒントもあるかもしれません。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
純金融資産「1億円以上」の富裕層は日本に何パーセントいる?
野村総合研究所が各種統計などから推計した、2021年における日本にいる富裕層の「世帯数」や「資産規模」を見ていきましょう。 ●純金融資産「保有額別・世帯数」 ・超富裕層(5億円以上):9万世帯・105兆円 ・富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯・259兆円 ・準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯・258兆円 ・アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯・332兆円 ・マス層(3000万円未満):4213万2000世帯・678兆円 ここでは、純金融資産の保有額が1億円以上の世帯を、さらに細かく「超富裕層(5億円以上)」と「富裕層(1億円以上5億円未満)」に分類。その結果、純金融資産1億円以上となる富裕層は、日本に148万5000世帯存在することがわかりました。 では、日本全体に占める「富裕層世帯の割合」はどのくらいでしょうか。 日本全体に占める「純金融資産1億円以上世帯」の割合 ・純金融資産1億円以上:約2.7% 日本全体に占める富裕層世帯の割合は約2.7%となりました。 なお、物価高で家計が圧迫されている世帯がいる一方で、富裕層世帯は増加傾向に。次章では「日本で富裕層が増え続けている要因」について考えてみたいと思います。