小池都知事が定例会見7月16日(全文1)8月から中小企業の従業員向け接種を開始
大会は日程の全てを決行する決意か
朝日新聞:ありがとうございました。今月幹事社の朝日新聞、釆澤といいます。幹事のほうから大きく3題、質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。まず東京オリンピックの開催についてであります。開会式までいよいよ1週間ということになりました。一方で新型コロナウイルスの感染者数、連日1000人を超えておりまして、きのうのモニタリング会議でも病床逼迫の懸念、指摘されたりしております。このたび緊急事態宣言が、発令が決定した7月8日にはIOCや東京都、国など、5者が発表した共同ステートメントがありまして、感染状況などについて大きな変化が生じた場合には観客についての対応を検討するというふうに書かれております。 先週の質問でも少し触れられていたので、これは念のための確認になるんですけれども、感染状況などによって検討するのはあくまで観客についてであって、大会の開催そのものについては感染対策を施しながら日程の全てを決行していく、こういう決意でいらっしゃいますでしょうか。この点、イエスかノーでお答えいただけると幸いです。 小池:先日の共同コミュニケに、なお書きで、感染状況に応じて観客をどのような形にしていくのか5者協議で議論をするという旨、盛り込んでおります。コロナウイルスの感染状況は今もお伝えしたように厳しい状況ではございますけれども、これについて、これまでも安全・安心な大会にすべくプレイブックなどで関係者の皆さん、アスリート、コーチ等の皆さん、来られる前、そして来られてから、さらには85%のアスリートの皆さんはすでにワクチンを打たれて来られる。そのほか、安全を守る、安心な大会にするためのルールが決められております。それらをしっかりと守っていくことによって大会の安心・安全をキープしていくということであります。
イエスだという理解でいいか
そしてまた、この間、むしろおうちで、そしてご家族とオリンピックを楽しんでいただきたいということは、逆にこのオリンピックの期間中ということを、感染防止のための期間にも、結局つながることにもなりますし、ぜひともそういった意味で、コロナの状況、変異株などでの影響も出ているかと思いますけれども、来週の4日間の連休をはじめとして、皆さま方には不要不急の外出をお控えいただいて、そしておうちでいつもの家族の方々とオリンピックを楽しんでいただくということにしていただきたいと思っております。 朝日新聞:日程の全てを決行していくかどうか、これについてはイエスという答えだという理解でいいですか。 小池:安全・安心な大会を進めていくという点でイエスです。 朝日新聞:ありがとうございます。2点目に移ります。東京都が酒類販売業者から支援金の申し込みを受け付ける際、休業要請に応じない飲食店と取引をしないというふうに宣誓させていた件について伺いたいと思います。国の方針転換を受けて、東京都もこの宣誓書を出してもらうということについては撤回しましたけれども、そもそもこうした宣誓をさせることの何が問題だったというふうに知事はお考えでいらっしゃいますでしょうか。 また、政府はここ数日、この酒類販売業者の件に加えて、金融業者を通じた飲食店への要請についても、要請したあとすぐに撤回をしています。政府のこうした度重なる撤回についての受け止めと、現場を預かる知事としてのご提言があれば教えていただけますでしょうか。 小池:そもそも今回の東京都の誓約書については、酒類の販売に関わる方々が、なんて言うんでしょうか、東京都、今、夜7時にオーダーストップで、そして飲食店は8時までと、2人で90分、いろいろこの間もご協力いただいているお店が圧倒的に多いわけであります。約95%というお店の方々がご協力をいただいているということであります。 それ以外の方々についてどうするかというのを、国のほうはいろんな、先ほどの金融機関の話もございました。また、誓約書の中にそういった一文を盛り込まれ、今回の東京都のスキームは国のものをベースにして、それに都としての横出しの形でプラスになっておりますので、国からの出てまいりました事務連絡ということをベースにしながら設計をしたものであります。 【書き起こし】小池都知事が定例会見7月16日 全文2に続く