小池都知事が定例会見7月16日(全文1)8月から中小企業の従業員向け接種を開始
東京都の小池百合子知事は16日午後、都庁で定例記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「五輪はお家で観戦を」東京都・小池知事が定例会見(2021年7月16日)」に対応しております。 【動画】「五輪はお家で観戦を」東京都・小池知事が定例会見(2021年7月16日) ◇ ◇
12日から都は緊急事態宣言の下にある
朝日新聞:それではこれから知事の定例会見を始めさせていただきたいと思います。冒頭、知事から発言あると伺っておりますので、よろしくお願いいたします。 小池:それではよろしくお願いいたします。まずコロナでありますが、12日から都は緊急事態宣言の下にあること、あらためて申し上げたいと思います。きのう、モニタリング会議、木曜日でしたので開いております。専門家の皆さま方から分析をしていただいて、繁華街の滞留人口、それからデルタ株の変異株の影響などで感染が急速に拡大をしていること、そして感染拡大が、これが加速いたしますと早期に第3波を超えるとの報告がありました。繁華街の滞留人口、いつも西田先生のほうからご報告いただいているんですが、少し右肩下がりになっておりますが、ずっと雨ですよね、この影響もあるということで減少している部分もあるけれども、感染拡大を抑えるにはそれよりも、雨頼みではなくて、さらに抑制は必要だというコメントがありました。
第3波も短期間でひゅーっと急増
そしておととい、新規陽性者数が1000をまた超えておりました。1149人。7日間平均でならしますと約817人という数字になりまして、これは前の週で7日間平均での増加比が約131%、毎回1.3倍ずつ増えていくという、そういう計算になります。そうしますと4週間後の、4週間後は8月11日になるんですが、そうなりますとほとんど3倍になりまして、2.94倍ですが、3倍で約2400人という推計も示されたところであります。 さらに昨日の新規陽性者も1000人を超えて1308人ということであります。こちらはちょっと過去を振り返る意味で図式にしてあるわけですけれども、第3波の際には12月31日、大みそかですが、新規陽性者数が1000人を超えまして1353人、そしてその7日後の1月7日ですけれども、過去最多を記録しまして2520人と、短期間でひゅーっと急増したわけですね。現在でありますけれども、デルタ株が市中に広がっているということが、いろいろな分析で確認ができるわけで、その意味でも十分警戒が必要だと。過去の推移から計りましても、あっという間に増えるときは増えるんだということをあらためて思い出しておきたいと思います。 そして、とはいえ当時と違うことが1つあります。それはワクチンの接種です。現在、高齢者へのワクチン接種ですけれども、これまでのところ400万回を超えておりまして、1回目のワクチン接種を終えた方、約8割。そして2回目を終えた方、約5割となっております。高齢者への接種が進んだことによって、このところ、いわゆる50代問題と言っておりますが、それは高齢者の方々の部分が減っていくことによって比率的には50代が増えてきていると。入院患者数ですね。50代が最多になっております。40代、50代で見ますと約4割を、入院患者の中の4割を40代、50代が占めているということ。 そして新規陽性者数に占めます重症患者の割合を、この変異株の報告がほとんどなかった1月から比較しますと、20代から50代のいずれの世代も増えているということと、若年層でも重症化していくことがこちらのほうに見て取れるかと思います。それから30代でお亡くなりになった、基礎疾患もないのにお亡くなりになったという方がおられたのも、皆さんへの1つの警告を発せられたのではないかなというふうに思います。今週、30代で基礎疾患をお持ちでない方が亡くなられた。それから特に50代の重症化率の増加でありますけれども、こちらが顕著になっています。こちら、ご覧いただきたい。そしてこの50代の皆さんというのはまだワクチンが行き渡っていない世代になりますので、これまで以上に強い危機感をお持ちいただきたいと思います。