トランプ 次期大統領、保健福祉長官にロバート・F・ケネディ・ジュニア氏を任命。美容・健康産業にはどんな影響が?
MoCRA規制強化には消極的か
MoCRAは超党派法案として議会に提出され、業界からも消費者からも支持を集めている。ミンテルが10月に発表したデータによれば、パーソナルケア用品の購入者のおよそ5人に4人(78%)が、製品の安全性に対する規制を強化すべきだと考えている。 その焦点がどこに絞られるにせよ、ケネディ氏にMoCRAそのものを変える権限はない。だが、その導入や施行を調整する権限ならある。 「連邦健康機関の改革へのケネディ氏の取り組みにより、MoCRA実施のペースややり方が大きく変わる可能性はある」と、キャメロン氏は語る。「さまざまなセクターに対するFDAの権限は縮小すべきというスタンスを同氏は取っている。それを考えると、化粧品産業に対する規制の強化を同氏が支持する見込みは少ないのではないだろうか」。 「MoCRAについて、FDAがその文言をどう解釈し、今後何十年も我々に影響を及ぼす政策をどうつくっていくのかについては、下さなければならない決断が数多くある」と、ヒンクル氏は語る。「変化が起こる可能性はあるが、ケネディ氏がそれにどこまで本腰を入れるのかについては、何とも言えない」。 ちなみに、現在の保健福祉長官はカリフォルニア州の弁護士で政治家のハビエル・ベセラ氏で、同職には2021年から就いている。それ以前に同氏は米下院議員を12期務めている。ベセラ氏が力を入れているのは、医療費の削減や、医療を受ける機会の拡大、医療格差の根絶だ。 [原文:Beauty & Wellness Briefing: How RFK Jr.’s health secretary appointment could impact the beauty and wellness industries] Lexy Lebsack(翻訳:ガリレオ、編集:戸田美子)
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