食べ終えた食器を放置、洗濯物はぐちゃぐちゃ…「なかなか行動しない人」についイラついてしまうワケ
「反応閾値」の違い
X(旧Twitter)で今年5月、「反応閾値(はんのういきち)」という聞き慣れないワードに関するポストが3.9万“いいね”(6月16日現在)を集め、話題を集めていた。 【マンガ】夫の死後、5200万円を相続した家族が青ざめた…税務署からのお知らせ 人間関係における「反応閾値」とは、ある刺激に対して行動を起こすのに必要な刺激量の限界値のことを指すそうで、要するに起こった出来事に対してのフットワークが“軽い”か“重い”かを表す値とのこと。 例えば、ほんの少しでもほこりがあると気になってすぐに掃除する人は、部屋の清潔さに対しての反応閾値が低く、かなり汚くなるまで掃除しない人は反応閾値が高いということになる。
共同生活では不満のタネに?
それが共同生活の場になると、反応閾値が低い人は「なんで自分ばかり掃除しているんだ」とストレスが溜まるわけだが、一方でその不満をぶつけられた反応閾値が高い人は、「なぜ怒られないといけないのか」と不満を抱く。 こういった衝突や不和が起こりやすいため、反応閾値の差が大きいと同棲や結婚といった共同生活を送るのは難しいとのこと。話題になったXのポストに寄せられたコメントには、細かい・神経質・怠け者・ズボラといった性格的なカテゴライズよりも、反応閾値の差と見た方が、相手を許容したり相手への理解が深まったりしそうだと、共感のコメントが集まっていた。
物事によって異なる
共同生活を送るなかで、具体的にどのような反応閾値の差を感じることがあるのだろうか。恋人と同棲生活を送っている20代後半の女性2名に話を聞いていこう。 まずは、公務員の彼氏と2年の同棲生活を送っている医療職の20代女性・Aさんの話から。 「一概にどちらの反応閾値が高い・低いということは言えず、物事によってそれぞれの反応閾値が違うなと感じています。私は職業柄、衛生面においての反応閾値は低く、すぐにいろいろ気になる性分です。例えば彼氏が帰宅後すぐに手を洗わなかったり、野菜より前に肉や魚を調理していたり、食器の洗う順番が気になったりして、相手に注意することが多いです。 かたや彼氏は、寝る前は玄関に靴を一つも出しておきたくないらしく、私は全部片付けてから就寝するようにとよく注意を受けます。彼はその日のうちにリセットしたいという気持ちが強いのか、ダイニングテーブルの上に郵便物が置きっぱなしになっているといったことも気になるようですね」(Aさん、以下同)